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出会い

プロローグが短かったので続き書きました。

 私は仰向けになりながら車窓を眺めてた。寝起きでもこの海の美しさは脳裏へ、鮮明に焼き映される。


「そこの君。なに見ているの?」


突然の声に私は驚いた。それどころか、寝ぼけていた自分の脳が完全に覚醒してしまう。自分の周りを見渡してもその声の主はいない。


「そうやって横だけ見て、全世界が認識できるんだったらこれ以上楽なものはなかったのにね」


物凄く意味不明だが、上の寝台へ目線を上げると、ツインテールの少女のような幼女のような子がいた。


「君の名前は?」


外見の割には物凄く横柄な態度していた。(ただ今まで見た中で頭の切れる幼い子にはこんな性格の子が多かったと思う)取り敢えず、名前を彼女に言った。


「ふーん。俗な名前だね。でも苗字はとても良い名前。詩的な感じがする。まあ君の力で得た物では無いからね。良い苗字の家に生まれさせてくれた神に感謝することだね。」


機関銃のように飛びててくる彼女の言葉は率直に言うと"すこぶるウザいのである"。でも初対面の子(しかもめっちゃ幼女ぽい!)にこれを言えるわけがない。


「私はハイディマリー。スペルはH.E.I.D.E.M.A.R.I.Eなんだって。まあこの国でアルファベットなんて使わないし、お互いどうでも良いね。

 一体君はどこから来たの?苗字を見る限り西部や南部の人じゃないし、あっちの世界の人はこの列車に乗らないはずだしぃ......差し詰め東部の人なのかなぁ?雰囲気的に南東部の人だね!違う?」


 彼女は勝手に私の出身地を推測しだした。こういう事が好きなんだろう。

確かに私は東部だが、北東部の人間だった。


「えぇ!!北東部だったの!なんでなんでなんで!?」


彼女の驚嘆の声が、この車内全体に鳴り響く。


「君絶対南東部の人でしょ!私は知ってるよ!嘘ついたらコンクリートで固めて北極海に突き落としてやるんだからね!!」


そんな事言われても本当に困る。自分は生まれも育ちも北東部で、そもそも南東部にはその土すら踏んだこともない。ともかく彼女の猛烈な勢いの中で、あれこれを言うには自分的にはもう少しエネルギーが欲しかった。(あっても言わなかったけど)


 彼女の声は車内が振るえ出すほど喧しかった。これなら嘘ついても南東部だと答えるべきだったと思う。


 あまりの声に反応したのかどうかは知らないが、


「おい、上段か中段か知らないが、少し声を小さくしてくれないか?。まだ寝ている奴もいるんだ。」


と下段の方から注意を受けた。とばっちりを受けたのは少し不愉快である。


 高飛車ツインテールは、切り返しに3割の反論と7割の挑発(とても過激で階級差別的である)を彼女の迷惑な声量で発したが、


「自分はただ、注意しただけなんだ。頼むから、空気というのを読んでくれ!」


下段の方は単にこう言っただけ。正直、私も此方(彼か彼女かが分からない!)と同じ思いだった。


 そんな私の思いが彼女に通じる訳もなく、学舎に着くまでに、輝く青き海を横目に見ながらも、延々とツインテールの話に振り回されてしまったのだ。

見てくださりありがとうございます!

批評してくだされば本当に嬉しいです(泣)

北東部とかの話が出ましたが、この作品の舞台はアメリカ大陸に"とてもそっくり"になってます。北東部はニューヨーク付近、南東部は南北カロライナ付近です。

魔術学校は"五大湖っぽい所"周辺にある設定です。

後は次回で。


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