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俺とあいつは開始の合図  作者: わたあめさん
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第一章「あいつはいつもあの場所に」

                         




じりりりりりり

じりりりりりり

じりりりりりり


ぽっぽおおおおおおおおお

しゅしゅぽっぽ



朝9時、、、目覚ましが鳴り響く。

夏も終わりごろ、外はもう涼しい9月というやつだ・・


ぽっぽぽおおおおおおおお


「うるせぇええ!!!」ばぁああん


彼は目を覚まし、目覚ましをいつものように投げ飛ばす。

投げて止めるタイプの目覚まし時計だ

朝の眠気、日頃の疲れ、ストレスを八つ当たりするにはもってこいの装置だと思う


「よし、今日もいくかね」


そういって彼は、Tシャツ、半ズボン、大きめのリュック、スニーカーで家を出た。

今日も天気は晴れの予定


好きな歌を大声で歌いながら、自慢のロードバイクで目的地を目指す。

目的地までの道のりで近所の人に挨拶を交わしていく。

彼の周りの人たちは・・・・5時には起床しているようだ


「どけどけおらーーー!!!俺のセクシーダイナミック1号の道をあけろ!!」


どうやら彼のロードバイクには名前があるらしい【セクシーダイナミック1号】

名前の割りにはおしゃれな自転車なのは、この際置いておこう。


「よおおしついたぞおお!! 」


どうやら彼は目的地に着いたみたいだ。

セクシーダイナミック1号に鍵をかけ駐車

ここからは徒歩だ

彼はいつもの日課のようで、険しい道のりをぐいぐい上ってゆく

岩や、雑草、大きな木など、まあそこは山なわけだ。


「山は~~ひろいの~~けわしいの~ふふふすーん♪」


普通のサラリーマンならすでに息を切らして、休憩してるであろう距離を

彼は意味不明な歌を口ずさみながら、意気揚々と上るくらいには体力はあるようだ


歩き出して30分、


「よしよし、とりあえずこの辺で一発行くかね!」


一個目のポイントについたようだ

彼はあたりの探索を始めた。


「おっと、今日はいつもより早く見つけられたラッキーー!」


そういって、その見た目と豪快さとは違って、繊細な手つきで一つ、また一つ

見つけたものを丁寧にリュックにしまってゆく


「でもこれじゃねーんだよな。まあこれでもいいか今日は。。」


そういって彼は、見つけたものをすべてしまい終えた。

でもまだ終わりじゃない今日の彼はいつもより少しだけ


アグレッシブだった

昨日の夜、久々にFC○で好きな動画をあさるだけあさり・・・・


快楽を楽しみまくったからに違いない


「さてこんなもんだろう、今日はいつもより奥をせめてやるぜ!「もうやめてええぇ」って言っても俺は止まらねーぜ!!」



いつものポイントよりも、さらに奥へ進むようだ


何せ彼は今日休みなのだから。

嫌、


「俺は毎日休みのプロニートふふーん♪」


今彼は仕事をやめ実家に戻り

プロニート中なのだ

だから暇を持て余す彼はこうして毎日山に出かけて言うようだ



「エクスクラメーション、えくすくらめーしょん~そんなに私をビックリさせないでェ♪」


作詞、作曲は彼らしい

曲名は「エクスクラメーションマーク」


どうやらテンションはかなりハイのようだ。

一言言っておくが、彼は薬物などは一切していない。

むしろそういうのは許せないタイプの人間だ

だから、これが彼の素なのだ・・


「結構おくまで来ちまったな。。何も考えずに歩いてたせいかな?おかげで2番の歌詞まで出来ちまったぜ!」


彼が山に入りすでに3時間ほど時刻は12時だ

歌いながら歩いていながらも、途中途中いくつか見つけて回収はしている。


彼は作業を開始する前にお昼にするようだ。


「うめーーー!!!やっぱマクドナルドさんは神ですかね?」


いつも行く道でマックをかって山に入るのだ、(普通はおにぎりだろ?)

読んでる人はそう思うはずだ、私もそう思う。


昼食を食べ終えた彼はさっそく、探し始める

「この辺は結構見つけにくいな・・」

見つけにくいらしい

それからポイントを変えては探し、変えては探しを繰り返していた

そしてお目当てのものを見つけたみたいだ


「これだよ!みつけた!!!!かあちゃん喜ぶぞ、上物だぜ!」


そういってまたリュックに詰め込んでいく

そこからは意外と簡単に見つけてゆき、リュックもぱんぱんになってきた


「さて帰るか、ふっ8時間もかましてしまったぜ。」


彼は8時間も山にいた。

そして山を下りようと歩き出した時のこと


「まずい。。」


彼はつぶやいた

つぶやいた瞬間、彼は叫びながら全力疾走した

「やべーーーやべーって!!!!うそだろ!!」

そう彼は後ろから近づく異変に気づいて走り出したのだ


その異変は「ハァハァハァハァ」と荒い息で

殺意むき出しのオーラを放ち、彼を追いかけてきた


「捕まったら確実に死ぬ奴。。。。やばいやばい!!!」


その異変は彼に瞬く間に追いついた

「うっほ!」

彼は右後ろから脅威を感じすぐにしゃがんで、その脅威をよけた

避けたのはいいが体勢を大きく崩し、大きな音をたてて転んでしまった。


転んだ際に岩にぶつけた傷、木でこすった切り傷ができ

鼻からは鼻血を垂れ流している

「いってーー!!勘弁してくれよ。。」

その脅威は勘弁はしてくれない様子だ

感の良い人は気づいているだろうが

その脅威とは



熊だ


彼は熊の右フックを紙一重で避けて転んでしまったのだ。

身体能力だけはぴか一に高いのだ

ゲームの世界でいうところのスキル「身体能力+2」くらいはあるだろう。


「こんな奥まで来るんじゃなかった;;;」

そんな言葉をはっしながら

熊とにらみ合いを続ける。。

「どうするどうする、たたかう?戦っちゃう?まてよ。。もし俺が熊を倒したら。。。地元の英雄か?でゅふふふ」

緊迫した空気の中そんな冗談を言えるあたり根性はかなり座ってる

熊は血走った眼で、今にもまた鋭いパンチを繰り出そうと立ち上がっている

「ふぅ。。覚悟しろやくまああああ!!!!って戦うわけねーだろバーカ!」

かれはまた全力で走り出した


決して良くはない道のり

岩や木を乗り越え、避け

彼は走った


走った


さらに走った


走った走った走った。


殴られた。


「ぐはっ、、、、」


熊のパンチは食らったものの、幸運なことに当たりは浅かったので意外と耐えれてはいた

熊のパンチでまた体制を崩し転げ落ちたとき、ポケットからあるものが飛び出したことに気付いた


「あ、爆竹!!!!」

彼はこんなこともあろうかと爆竹をもってきていたのだ。

こう見えて意外ときっちり用意してきているようだ


とっさに爆竹にライターで火をつけ、近づいてくる熊にぶん投げた


「おらあああああ!!!!」


土壇場でのniceコントロール、爆竹は熊の前に綺麗に落ちた


そして

ぱぁーん!ぱぱぱぱぱぱぱぱんんん


大きな音とともに爆発した爆竹


「なめんなよ!!!!」


熊は大きな音でびっくりした様子で、意味の分からない鳴き声を上げながら走って逃げていった。


「さすがの熊も俺にビビったみたいだな!ざまぁあああああ熊ざまぁああwwwwwwwwww」


余裕ぶってはいるが、あちこちに傷をおい血が出てたり、皮も向けてるし、青あざもできてる


それでも助かったことに安心の息を吐き


彼は無事


セクシーダイナミック1号のところにたどり着いたのであった


「ふぅ、マジでやばかったけど、なんとかかえってこれたなぁ正直ちびったわ」


内心は結構バクバクしている様子だが、事なきを終えて自慢の愛車で家を目指す


「リュックはどこも破れてないし、まあよしとしよう!」


普通に考えればズタボロの時点でよしではないのだが


そして帰りもいつも通り歌を歌い

楽しい自転車ライフを送っている。



そして彼は家にたどり着き


「ただいまああ!いっぱいとれだよ!マミー」


ガチャッ

家のドアを開ける




読んでいただきありがとうございます。


初心者ながら続きもどんどん更新していきたいと思います。

いろいろと至らぬところがあると思います。

温かい目で見守ってください。

コメントなどいただけると嬉しいです。

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