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図書塔の賢者さま  作者: 空色レンズ
最終章『Brave side』
77/104

(76) ~ 始まり、始まり

新章にして最終章です。

長い長いプロローグのあと、やっとこさ本編が始まります(え


今回は文字数では無く、場面ごとに文章を区切っていこうと思うので、長い話と短い話でムラがかなりあります。そして、一日一回の更新です。

 高島美鳥たかしまみどりは、ぺたりと尻餅をついたまま呆然と周りを見回した。自身を囲むようにしている人々よりも数段高い位置にいるらしく、目線の高さはほぼ一緒である。

 急なことで、状況が飲み込めないでいる美鳥に向かって、周りから三人の女性が歩み寄ってきた。それぞれ同じデザインの、薄い青、緑、桃色をした服を着ていて、額に着ている服と同じ色の宝石を鎖で飾っている。


「お待ち申し上げておりました、真の喚び手……最高の召喚師様」

「どうか、世界を滅ぼそうとする魔の手から、わたくしたちをお救い下さい」

「身勝手な我らの願い、どうか……」


 泣き出しそうな表情で美鳥の前にひざまずいた女性たちに続いて、他に美鳥を囲んでいた白いローブや、黒いローブを着ている人々、そして使い込まれた様子の鎧をまとう人々まで、一斉に頭を垂れ始める。

 彼らの言葉を理解した美鳥は、自分が座っている台座に描かれた不可思議な円形の模様……魔法陣の存在を知り、明らかに現代日本とは様相の異なる、荘厳な神殿の深奥、といった雰囲気の現在地を確認して、気を失いかけた。


(これが、噂の、異世界トリップ―――!?)

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