導かれた場所は・・・
*レラン、時の狭間にて*
「さて、任務開始としますか」
僕はそれなりの装備をし、時の狭間に来た。
時の狭間では未来にも過去にも行くことが可能だ。
だが、行くのには注意がいる。余計なことを喋らないことだ。
余計なことを喋り、未来が変わってしまったことがある。
そのようなことがおこると、時の軸が歪んでしまう。
絶対にあってはならない。
「時の歯車と妖精たちの居場所を教えたまえ・・・時渡りの鍵よ!」
妖精探しをするのに重要になるのが、時渡りの鍵だ。
これは、時の歯車と妖精の力に惹かれて一筋の光を放つ鍵である。
呪文を唱えたら、とある場所に光が放たれた。
「最初の場所は・・・まぁ、とりあえず行ってみますか!」
光に導かれるようにして、人間界に降りていった。
*レラン、人間界にて*
「・・・何処だよここは」
降りたところは周りを見渡すかぎり、木、木、木。
みごとに木しかなかった。
「木ばっか・・・つまりは、森にいるのか?」
ここまで木が多いと森にいると思われる。
「るりら・・・・るりら・・・」
かすかだが、歌声が聴こえた。僕は歌声の聴こえる方へと歩いていった。
*レラン、人間界、とある花畑にて*
たどり着いた場所は花畑だった。とても沢山の花がある。
そして色とりどりだ。その花畑の中心には一人の女性がいた。
ピンク色のロングヘアーの女性。
歌声は綺麗だったが、表情は何だか暗かった。
「あの女の人可哀想だよね」
木に留まっていた小鳥がそう呟いた。
「それはどういうことなの?」
僕は小鳥に小声で聞いてみた。
「ひゃあ!・・・君、私の声が分かるの?」
「分かるさ。僕は人間とはちがうから」
「その気配・・・時の訪問者ですか?本当に実在したんだー・・・。神様に
近い力を持っているから、私の声が聞こえるのね」
「まぁね。で、何であの人が可哀想なの?」
僕はそのことが、すごく気になった。
「彼女はね、2ヶ月前にこの花畑に来たの。でも、彼女には自由がないのよ」
「自由がない?」
「ええ。主人に、この花畑を見守れって言われてるらしいのよ。そんな必要ないのに」
「見守るって・・・1日中?」
「一日中ずーっとよ。彼女は寒さとかを感じないっぽいのよね。不思議よ」
「何であの花を見守ってるの?」
「本来はそんな必要ないのよ。あの花畑は、命を育んでるっていう伝説があるけど、
アレは嘘なのよ。それよりも、あの子ずっと何も食べてないの。大丈夫なのかしら?」
小鳥の話を聞いて、彼女は妖精だということがはっきりした。
妖精は人間みたいに食べたり飲んだりしなくても平気だし、暑さや寒さもあまり感じない。
でも・・・・・・。
何故彼女はこの場所に連れてこられたのだろうか?彼女が不必要になったのなら、別にここでなくてもいいはずだ。
その部分には深い理由がありそうだ。
妖精さん登場!
でも喋ってないよねww
妖精の詳しいことは次回分かる・・・・かも?