1章 - 03ナニカ
888文字――(空白句読点含む)でお送りします、第3話!!
ついに来ます……これ。
謎の主人公による、厨二病的展開の為の、主人公体感型小説(謎)が始まります〜(^-^;
朝――
ちゃんと日は昇っている。
向かいの席に目をやる。
アカネはまだスヤスヤと寝息を立てている。
時間を確認しようと時計塔へ。
時刻は、、6時20分といったところか。
読みづらさには慣れた。しかしながら文字板の頂上には謎の"13"という文字が。
取りあえず他に人がいないか探さなければ。なんせ情報が少な過ぎる。
この状況で彼女と離れるのは気が引けるので、できるだけ近場を探そうと駅の外へ――
これは……新白ヶ丘市!?
昨日は暗くて分かりづらかったが、ここは新白ヶ丘市そのものだ。看板の文字やなんやらが反転しているのを除いて。
細切れになった記憶でも判る。ここは私が通い、勤めていた学園都市なのだから。
んん??
ふと、黒い何かが視界の端を掠める。
するとそれを待っていたかのように、
何かが、何かが来る――っ 〓タ…◯∽⊂⊃〒※♭※⊃◯〆≠¢ゲ£★▽‖…ル◎◆◯⊃◎§£≦≠
まただ、また幻聴が、耳の中が、頭の中がうるさい騒がしい。周りの景色は、呆れるほどこんなに静なのに……
ぐぁぁぁぁぁあああああーーっっ!!!!!
◯∽⊂⊃〒※♭※⊃◯〆≠¢ゲ£★▽‖…まだ、続く――
◎◆〓タ…◯∽⊂⊃〒※♭※⊃◯〆≠¢▽⊃‖◎◆………………………………
止まっていた。 止まった、のか?
気配を感じ後ろを振り返る。アカネの姿がある。何か持っている。杖…か――?
「しっかりして!! 今、魔法をかけたから」
ああ…
我ながら情けない。前ならこのくらいの事、たいしたことないはずなんだが
言いかけて気付く。さっきまで忘れていたことが思い出せる――
そう。
「ん?」
アカネが深刻な顔で首を傾げている。
そう、私の名前…は ミナト。ミナトと呼んでくれ。今、思い出した。それともう大丈夫だ、ありがとう…助かったよ。君は、魔法が使えるんだね?
「え、えぇ。 それにしても、本当に大丈夫なの?」
ああ、大丈夫…だといいがな
私は彼女にさっきのことを説明するため、もう一度待合室に戻ることにした。