1章 - 02アカネ
そういえば忘れていました。
1話でお分かりでしょうが、主人公の台詞には「」が付いておりません。主人公体感型と言うことで主人公視点で色々やっちやいます。
見にくいでしょうが、力尽きるまで粘りたいと思っております。
それではどうぞ〜(^-^;
だれだっっ
辺りを見渡すも誰もいない。
すると、時計塔の影から少女が現れるのが見えた。
「ここにいれば誰か来ると思って」
少女は言った。
「こんばんは…かしら。私はアカネ。ここで私以外初めて人を見たわ」
……私は、
といいかけて、自分の名前が思い出せない事に気付く。
深く考えても頭痛が酷くなるだけだ。
「どうしたの?」
アカネと言う少女が心配そうにしている。
いや大丈夫、思い出せないだけだ。自覚のある記憶喪失なんて珍しいのだがな。
取りあえず聞きたい事があるのだが、いいかな?
「ええ、私でよければ」
ではまず、あの時計はなんだか判るかい?
頭上にある摩訶不思議な時計を指す。
「1番上の"Εl"とか左右反対とかは置いといて、時間はちゃんと正しい方へ進んでいるみたい。」
そうか……
それではっ
「待って、立ち話もなんだから座れる場所に行きましょ」
アカネが指差す方向には待合室らしき場所があった。
――ふぅ、
一息つく
だいぶ頭痛もおさまってきた。
では、アカネ…さん?この世界について何か知っていることはないかい?
「んー、私にもよく分からない。文字とかが左右反対になっていることぐらいしか。私もここにはそんなに長くいないの」
そうか…まあ情報が無いのは分かった。
すまなかった。今日はもう遅いし、明日また聞くとするよ
そういって、私とアカネは待合室で夜を明かした。