季節の星
数え切れない想い、
浮かべながらも、
信じたり憂いたり、
足早に時は過ぎた。
寂しいと呟いて、
生きてきたけれど、
愛しくて切なくて、
季節が重なる。
淡い春は桜に、
燃える夏は蝉に、
揺れる風の囁きは
あなたへの想い。
あなたの輝く未来が
この星の瞳に映り、
あなたの喜びがどうか、
この星に広がるように。
生まれ落ちた頃には、
何を感じていたの。
肌寒い孤独から、
聞こえていたその声。
抱きしめて欲しいと
願っていたけれど、
触れかけて遠ざけて、
面影を求めた。
肥ゆる秋は稲穂に、
凍る冬は雪に、
安らかな時を夢見る
あなたへの想い。
あなたの輝く未来が
この星の胸に留まり、
あなたの喜びがどうか、
この星に溢れるように。
すべてを抱くように、
星々は巡り巡る。
永久に、ひと時に、
大丈夫と語りかけ。
何にもできないと
思ってきたけれど、
気がつけば歩き出す。
春夏秋冬と。
季節に恵まれては、
今日も抱かれている。
今日も愛されている。
あなたへの想い。
あなたの輝く未来が
この星の光となり、
あなたの喜びがどうか、
この星に煌めくように。