表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/40

6. エンジェル

 地雷系って言葉はアレだけど、単なるファッションにすぎない。

 アバターと同じで、見た目で判断しちゃいけないんだ。


 電車で1時間くらい。県内の観光地に降り立った。


 美羽(みう)ちゃんが「会いたくなった」と言ったのは、“会って話がしたかっただけ”という意味に捉えていたのだけど……。


 気付けば、あれよあれよという間にデートプランが組み立てられていく。この観光地も美羽(みう)ちゃんが行きたいと言っていた場所。

 遊園地があって、買い物も食事もできて、映画館や博物館、夜景を楽しめる公園もある。いわゆる恋人たちのデートスポット。


 今日が初めて会った日だというのに……。

 いいのかな、こんなに楽しく過ごしても。



「下手だなぁ、拓海(たくみ)くん」


 僕のぎこちない手つきを見て、美羽(みう)ちゃんが笑う。

 ショッピングモールの一角に置かれた、クレーンゲームに夢中になっていた。


 苦手なんだよ、こういうの。ほら、隣にいる小さな男の子だって苦労している。距離感を掴むのが難しいんだ。

 美羽(みう)ちゃんは得意なのか、すでに2つもぬいぐるみを抱えていた。


「こっち来て。横から見ながらボタンを押すといいよ」


 機械の横から見ていた美羽ちゃんが、僕をグイッと引き寄せる。

 本日の最短距離! 髪の匂いが心地よく香る。

 こうして見ると、美羽(みう)ちゃんって小柄なんだな。150センチくらい? 僕より20センチは小さいのかな?


 あっ……!


 思わず声が出そうになった。

 上から見下ろすことになった美羽(みう)ちゃんの胸元が……、見えてしまう。身長差ってこんな利点が……?


 いやらしい眼力では遠近感も狂わす。

 アドバイスも空しく取れなかった。まぁ、仕方ない。

 隣にいた男の子も取れずに諦めたようだ。


 悔しがる同士に気付いた美羽(みう)ちゃんは、男の子の方へ歩いて行った。ギョッとした顔をする男の子。そりゃそうだ。僕だって硬直したくらいだから。

 持っていたぬいぐるみをひとつ男の子に差しだして、「2つあるからあげるよ。頑張ったね」と健闘を労った。


「いいの?」と目を輝かせて喜ぶ男の子。

 やっぱり美羽(みう)ちゃんって天使なんじゃないか?




(⸝⸝•ᴗ•⸝⸝) つづくかな


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ