29.仙台グルメ その2
29.仙台グルメ その2
この仙台出張は一月半ほど続いた。週末には帰京し、月曜日に再び仙台に向かう、の繰り返しだった。その仙台出張の翌年、今でも付き合っている会社を退社したメンバーで仙台へ旅行に行くことになった。
退社後、秋田の実家に移り住んだメンバーが秋田から車で参戦。東京からは僕を含めた5人が新幹線で仙台へ向かい、そこで合流。仙台からはその車で秋保温泉を目指す。
「先ずは腹ごしらえだね」
「やっぱり牛たんでしょうね」
「駅構内に牛たんストリートがあるよ。でも、昼時だから混んでいるだろうな」
取り敢えず行ってみる。予想通りどこの店も混み合っていた。
「外へ出よう」
駅から車で移動しながら牛タン屋を探すことにした。ナビに“牛タン屋”とインプット。駅周辺にも無数の牛たん屋がピックアップされた。
「さて、どこに行こうか」
「へー、そんな使い方も出来るんだね」
当てもなく車を走らせる。それはほぼ迷走状態。迷いに迷ってたどり着いたのは…。『太助』仙台牛たんの超有名店。その本店に偶然たどり着いた。グルメガイドでよく見かける厚切り牛タンとは違って、そこまでは厚くはないけれど、それでも肉厚で柔らかくて塩味が効いた牛タンに定番の漬物、まさに仙台の牛たんだ。そして、驚いたのはテールスープ。ホロホロに柔らかい肉の塊が入っていてスープ自体もすごく美味しい。これで、仙台での楽しみの一つ“牛タン”を満喫することが出来た。
その後、秋保大滝を見に行ってから、秋保温泉の宿に入った。宿は『ニュー水戸屋』。そこでの夕食はデザートを含めて12品の、どれも美味しい料理。仙台の地酒を堪能しながら舌鼓を打った。
翌朝は早めに宿を出た。ある目的があったからだ。それは前日宿に着く前に立ち寄った店に再び行くためだ。前日に立ち寄った時には目当てのものがほとんど売り切れていた。そこで翌朝に店の開店前に並ぶことにしたのだ。その店とは『スーパーさいち』ここの“おはぎ”は度々テレビでも紹介されるほど仙台では有名な名物なのだ。店は宿の目と鼻の先。宿を出て店に着いた時には既に行列が出来ていた。待つこと30分。“おはぎ”の棚に一目散。念願の“おはぎ”も購入して、この日の目的地、松島へ向かう。松島では遊覧船に乗った。下船してからはたまたま人数分の空き席があった通り沿いの店に入った。僕たちが入った後にはすぐに行列が出来ていた。生牡蠣を頬張り、メインの海鮮丼に舌鼓を打つ。
一人でゆっくり料理を楽しむのもいいけれど、大勢でワイワイとする食事もまたいいものだ。




