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2.シャリが美味しいお寿司屋さん

2.シャリが美味しいお寿司屋さん


『今日、寿司食べる?』

 娘にLINEしてみる。

『食べる! どこのお寿司屋さん?』

『秋葉原の』

『やった!』

 即答。


 日曜日に買った馬券が的中した。3千円の元手で5万円少々の金額が舞い込んで来た。翌日のランチは寿司を食べに来た。

 秋葉原駅から少し歩くのだけれど、三井記念病院の裏手にある寿司屋『にぎり屋 八べゑ』まで足を延ばした。

 ランチは日替わりの海鮮丼と握りの7貫、9貫、12貫と他に何種類かの定番の海鮮丼がある。ボクは日替わりの海鮮丼を。この日は二種類のネタの炙り丼。それと握りの7貫を注文した。そのランチを食べながら娘にLINEしてみた。娘からは即答で返事が返ってきた。それはそうだ。大好物の寿司を買って帰ると言ったのだから。


 最初にここの寿司を土産で買って帰ったときに娘はその寿司を絶賛した。

「美味しい! 今まで食べたお寿司の中で一番おいしい!」

 今まで食べた寿司というのはクルクル回る寿司のチェーン店のものばかり。若しくはたまに祖母が買ってくるスーパーの半額シールが貼られた寿司。店によっては新鮮なネタが自慢だというところもあり、それはそれで美味いのには違いない。なんと言ってもそれはどれも寿司なのだから。

 この『にぎり屋 八べゑ』の寿司を食べた娘曰く、「ご飯が美味しい!」のだと。よく解かっているじゃないか。娘の言う通りここの寿司はシャリが美味い。とにかく美味い。

 美食家でもなんでもない素人が食べた感想を書くだけのエッセイなので、それしか言えない。そこはご了承願いたい。


 ランチを食べ終わると店長に「夕方取りに来るから」とお好みで注文をしておく。娘の好きな海老を6貫、甘えびを4貫、ほたて2貫、ズワイガニ2貫、妻が好きないくらの軍艦にいくら巻、そして、ほかの家族の分も適当に見繕って握ってもらうことにした。

 夕方、店に顔を出すとちょうど頼んでおいた寿司が出来たところだった。料金の支払いを済ませると、混み合った電車は避けてタクシーで帰宅。ドアを開けると同時に目を輝かせた娘が顔を出した。普段はダイエットだとか言って夜は炭水化物を取らない娘が「ここのお寿司だけは別」と言って14貫の寿司をペロッと平らげた。


シャリのことばかり書いたのだけれど、もちろんネタも最高なのは言うまでもない。





残念ながら、現在は営業していません。

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