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次はもっといい人生を

作者: 3番チケット
掲載日:2020/06/29

今日、俺はあいつを殺してやった。

だけど、勘違いしないでほしい。

俺は『あいつのため』に殺してやったんだ。

あいつを殺した動機に個人的な恨みなんて一つもない。



確かに俺はあいつのことが世界一嫌いだ。

あいつは誰と話してももごもごとしか言わない。

どんな時でもマイナスの方向にしか考えず、ずっと落ち込んでいる。

そのくせして、好きなことやってるときはさっきのことが嘘みたいに元気になる。

常に人の顔色を伺っているくせに肝心なときに全く気遣いができない。

いつも人に迷惑ばかりかけているくせに

「自分はもしかしたら重い病気なのかもしれない。誰か助けてくれ」

っていうありもしない妄想に囚われて悲劇のヒロイン面しやがる。

こういう奴が俺は一番嫌いだ。



だが日が経つにつれて俺はあいつが可哀想に思えてきた。

あいつはあいつに生まれて凄く苦しんでいた。それが可哀想に思えた。

それで俺はこんなことを思いついた。

ほら、人って死ぬと生まれ変わるっていうだろ?

だから、あいつを殺して生まれ変わらせてやるのさ。

次はもっといい人生を歩めるように願いながらな。

家に帰った俺は数時間かけてあいつを殺す計画を立てた。

で、その計画を今日実行に移したんだ。

初めての人殺しはなかなか新鮮な体験だったよ。

それを書くと長くなるからやめるけど、びっくりすることだらけで結構面白かった。

一番びっくりしたのはあいつが抵抗しなかったことだ。

つまりあいつも生まれ変わることを望んでいたってことだな!

いやー、人の役に立てて本当によかったよ。



これを読んでいるお前らも可哀想だと思うやつがいたら殺してやるといい。

でも、殺すときに「死んじまえ」なんて思っちゃだめだぞ。

「どうか神様、コイツが次はもっといい人生を送れますように!」ってカンジで

祈りながら殺すんだ。ここは重要なポイントだからな。忘れるなよ。




あぁ、そうだ。お前暇ならあいつの死体の処理を手伝ってくれねぇか?

俺は処理できねぇからさ。

フィクションだと思います。

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