クソッタレな朝
「いや〜、今日はいい天気ですな!
ねぇ、山田さん。」
「そうですなぁ!
頂上が楽しみです。」
「おい、お前も何か言いなさい。
せっかく連れてきてやってるのに。」
「はぁ、、はぁ、、、、。
疲れた、、、。」
「はっはっはっ!!
よっちゃんは昔っから体力ないなぁ!
おっちゃんもまだまだ若いもんには負けんぞ!!」
「何言ってるんですか!!
こいつはもう若くないですよ!」
「よっちゃん、昔は可愛かったなぁ。」
山田さんがそう言ったら微妙な空気が流れた。
なんせ、昔と違い今は29で独身ニートなただの親の脛をかじるブサおになっていたからだ。
、、、、、、、、つらい、、死にたい、、、。
何で俺は親父と山に登っているんだ、、、?
疲れで思考が停止するなか今朝の出来事を思い出していた。
夜までネトゲをして、朝6時ごろにそろそろ寝ようかとした時だった、、、。
「おい!
今日は山に行くぞー!!!」
朝っぱらからいやに明るい声で親父が俺の部屋の扉を開けてきた。
普段は、全然関わろうとしないのに何故か朝っぱらから山に誘われたのだ。
何が何だか分からない、、、。
しかも、人と喋らない期間が長いので何を言っていいのか焦ってしまった。
こんなハイテンションに話かける親父は久しぶりだ。
眠さよりも引きこもっている引け目と親父のから元気に引いてしまって咄嗟に、、、「おぅ、、、」と言ってしまった。
「よしっ!!
じゃあ、今から行くぞ!
準備して下に降りてこい!」
そう言って親父はサッサッと下に降りてしまった。
、、、って山に行くってなんなんだよっ!!
ふざけんなマジで、誰が山にのぼんだよっ!
意味わかんねぇ!!!!
行きたくねぇ!!
こんな体力でいけるわけないだろ!
しかも、超眠いし!
勝手に決めんな、クソが!!!!
と思っていたが絶対に口に出さない。
何故なら養ってもらっているからだ。
もうすぐ30っていうのに未だに引きこもっているクソニートなんて奴隷同然だ。
クソが。
俺は黙ってついて行った。