決闘よ!
「・・・きなさい!」
「んー・・・」
「起きなさいって言ってるでしょ!!!」
バチンッ!
「いてぇっっっ!?」
クラマは急な痛さで目をさました。
辺りを見回すと月明かりで幻想的に煌めく金髪の女性が仁王立ちしている。
「ね、ねえちゃん?・・・」
眠気眼を擦りながらクラマはアリスをみた。
「そうよクラマ、さっさと起きなさい!外行くわよ!」
「嫌だ。もっかいねる。」
そう言うとクラマはもう一度ベットに潜り込もうしたが。
「いいから起きる!!!」
アリスはクラマの布団を剥ぎ取り無理矢理起こした。
「姉ちゃん、いったい何なんだよ!まだ日さえ出てないのに!」
「いいから着替えてついてきなさい。次寝たら殴るからね!」
クラマはもう一回殴ってるじゃないかとブツブツ言いながら渋々着替え、アリスについてった。
「クラマちょっと待ってなさい。もう一人来るんだけど遅いわね・・・」
アリスに連れてこられたのは兵士達の修練場だった。
アリスはもう一人来るから待ってなさいとは言ったもののアリスは待つのが苦手なのかイライラしつつ立ちながら器用に貧乏揺すりしていた。
「フワァ、アリス様よーいくらなんでもこんな時間に始めなくても良いんじゃねぇか?」
欠伸をしながら現れたのはガイルだった。
「遅いわよガイル!どんだけ待たせんのよ!!!」
(5分も待ってないのに大げさに言い過ぎだろ・・・)
「ハッハッハ、そんなに待たせてしまったか!それはすまんかったな!」
「良いわよ!それより朝からうるさいわよ!」
「二人とも十分テンションたけぇよ・・・」
「ん?何か言ったかしらクラマ?」
「い、いや別に。それよりも何でこんな朝から呼び出して一体何のつもりだよ姉ちゃん。」
「やるわよクラマ!」
「や、やるってなんだよ?」
クラマは嫌な汗が垂れながら聞き直すとアリスは答えた。
「決闘よ!!!」
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