試験4
風邪引いて死んでました!すいません!
集合場所に着くと修練場と呼ばれる場所に移動させられた。
そこは屋外でテニスコートほどの広さのところに四つの大きな球体型の水晶のような物が設置されていた。
「ここでは、最後の試験を行います。呼ばれた番号の方から魔力検査機に触れていただきます。それ以外の方は検査機には近寄らず自由にしていただいて結構です。終わった方は本日の試験は終了ですのでお帰り頂いても大丈夫です。お帰りの際には入学に関する用紙をお配りしてますのでお受け取りください。用紙は三日以内にご記入の上、学院に提出下さい。お家が遠い方は先程の集合場所で記入して頂いても結構です。それでは1番から4番方からお願いします。」
係員に促され呼ばれていく。
一人あたり大体20秒ぐらいで終わっている。
試験の内容はとても簡単で水晶に触れると自身の魔力量を検査され、魔力が多ければ多いほど水晶が光るようだ。
「クラマはどうなんだ?結構魔力あるのか?」
「人並みにはあると思う・・・」
クラマは謙遜気味に答えようとしたらフレデリカが妨げた。
「クーくんはすんごいんだから!みんなから天才だって言われてるんだよ!リカも頑張らないと!」
フレデリカは一人でガッツポーズをしているがダンはニヤニヤしながら聞いていた。
「へー、クラマは天才か!フレデリカちゃんが言うぐらいだから楽しみに見てるぜ!」
「やめろって!そりゃ、人よりも多いかも知れないけど、それは小さい頃から練習してたからだよ。」
「まさかだけど、クラマって貴族なのか?」
「えっ、な、なんでだよ。」
「小さい頃からってそんなやつ大体貴族様位だからな。」
「そうだよ!実はクー君はおう・・・ムグムググググググググ!!!」
「おう?王族か?ハハハ、っんな分けないだろいくらなんでも服装が庶民にしか見えないぞ。」
フレデリカが余計なことを言いそうだったから口を封じるとギリギリばれずにすんだがフレデリカはなにか言いたげだった。
「むー!クー君!苦しいよ!」
「ごめん、ごめんフレデリカ。でもそれはナイショで頼むよ。恥ずかしいからさ。」
「恥ずかしくなんかないのに・・・でもクー君のお願いだから聞いてあげるんだから!」
「どうしたお前ら、そんなコソコソ話して。貴族様って言ったら、あの格好見てみろよどこからどうみても貴族様だぜ?」
ダンに言われ見てみると試験を受けようとしていたのは今朝引かれそうになった馬車のお嬢様だった。
「リカ、あの人嫌い・・・」
フレデリカは珍しく嫌そうな顔をしていた。
「いきますわよ!!!」
ツインテールお嬢様が水晶に触れると水晶は今日一番の輝きを見せた。
「「「おおおおおおおおおお!!!」」」
試験待ちのギャラリー達は驚き一様に声を出していた。
「ほら、あれが貴族だよ。俺らみたいな庶民から見れば羨ましい限りだよな。」
「クー君のが絶対にすごいんだから・・・・・」
ダンは羨ましそうにフレデリカは・・・なんか、怒りながらなんか言っているようだ。
「936番から940番の方どうぞー!」
「リカ、呼ばれたから行ってくるね!」
「フレデリカ、頑張れよ!」
「フレデリカちゃん頑張れ!」
「行ってきまーす!」
フレデリカは今回は躓かないで試験に向かった。
「フレデリカちゃんはどうなんだクラマ?」
「フレデリカ?さっきのツインテールより凄いと思うよ?」
「ほんとかよ!」
「見てて見なよ。」
二人でフレデリカを眺めていた。
お読み頂きありがとうございます!
皆さんも風邪には気を付けてください。
インフルがまた流行ってるみたいですよ。




