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王子様は働きたくない!?  作者: さざなみ
誕生編
5/66

ちょっと早く投稿しちゃいました。

5日間連続投稿です!


ウォオオオオオ




ウォオオオオオオオオオオオオオ




ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ





ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ




ルドルフとリリスが歩を進める度に地鳴りのごとき喧騒が近付いて行く。




「国民達も喜んでおるな!」


ルドルフは嬉しそうに呟いた。


それに反応したリリスは


「えぇ、喜ばしいことですからね。でも、クラマがびっくりしちゃってるわ。」


「ははっ、いずれクラマも慣れるさ。」


長い通路に終わりが見え、光が見えてきた。

光の中へと飛び込むと、大きな中庭へと出た。

そこは、城から国中を見渡せる景色の良い場所で城下には国民達が集まっていた。



ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ


「陛下あああああああああ」


「リリス様あああああああ」



(両親は人気なのかな?圧政とかやってないんだろうな。)


ルドルフ国王は国民達の信頼も厚かった。

クラマは知らないが前国王クラマの祖父は国民に圧政を強いていたため人気はなかった。

先代国王が亡くなり代替わりした現国王ルドルフは圧政をすぐさま取り止め、「国は国民あっての物だ。王の物ではない!」と言い放ち。

様々な国政に取り組んでいき国民だけではなく周りの国にまでも『賢王』という名前が広まっていた。

その影には、妃であるリリスの助言も大きかった為か国王夫妻は絶大な人気があった。


「さぁリリス、クラマを」


そうしてルドルフは俺を抱き抱えた


「我がアルベニア王国の民よよく集まってくれた!」


ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ


歓声は大きく、世界全ての物を振動させるかのような錯覚になり声の嵐にいるようだった。


「皆の者静まれぇ!!!」


嵐の中でもルドルフの声はよく通り先程までの歓声とうって変わり静寂が訪れる。


「すまないな、我が子が驚いてしまっているものでな。」


それを聞きリリスは微笑んでいる。


「ばーうー」

(こんな時でも、バカップルかよ・・・)


「さて、皆の者よ此度集まってもらったのはひとつ報告があるのだ!」


ルドルフは、一呼吸置き


「この国に待望の男の子が産まれた!長女アリスに第一位継承位与えていたが第二位とし、此度に産まれた長男クラマに第一位継承位を与える!」


俺、姉いるんだ!とクラマが考えている間にルドルフによって高々と体をあげられた。


「この子が第一位継承位アルベニア・クラマだ!」


ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ


「王子いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」


「クラマ様ああああああああああああああああああああああああ」


クラマへの歓声が響き渡っている中クラマは国民へと目を向けた。


(これが国民達か凄いいるな・・・ん?)










クラマは何かに気付いた










城下にいる者達の姿に










クラマは産まれてまだ見辛い目をよく凝らす




何度も





何度も何度も







何度も何度も何度も









そこには








頭から角が生えた者


ゲームでしか見たことのないゴブリンっぽい者


毛むくじゃらの者


etc・・・・・・・





「ばああああああううううううう」

(なんじゃこりゃああああああああ)



この世界に転生され、初めてこの日クラマは本気で泣いた。






この国




魔国アルベニアで



お読み頂きありがとうございます!


宜しければブクマなどしていていただけたら嬉しいです!


次話は木曜日にあげようかと思います。


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