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王子様は働きたくない!?  作者: さざなみ
少年期編
42/66

朝チュン

「あー食ったなぁ。」


親父が以前メノウ山の温泉地で食べた肉をわざわざ取り寄せてくれて美味しくて食べ過ぎてしまった。

しかも、ワインのような上等な物ではないが果物を発酵させて作った果実酒を振る舞われた。

前世みたく法律で成人未満は飲酒してはならないなどなくお袋が「あんまり飲みすぎちゃダメよ。明日二日酔いになってしまうからね。」と軽いノリなのだ。


「ふわぁ・・・寝よう。」


一つ大きな欠伸をするとベットへ入り眠りについた。

元からあまり飲めなくて、今も2杯ほど飲んだらもうほろ酔い気分で気持ちよく寝れた。







夜中


クラマの眠る寝室へと忍び寄る足音があった。




ガチャ




「うふふ、クーラーマーさーまー私酔ってしまいましたぁ。・・・あれぇ、寝てらっしゃるぅ?」


忍び寄った者はジィーと見つめクラマが寝てるのを確認するとクラマのベットの中へと入ってきた。


「クラマ様・・・いい臭い・・・すぅー・・・・・」













チュンチュン




チュンチュン






ムニュ




ムニュムニュ




(あー柔らかい、ベット気持ちいいなぁ。掛け布団もいつもよりも暖かいしまだ眠れる。)




ムニュ


「んっ。」


ムニュムニュ


「んっ、んっ。」




(そう言えば、ベットに柔らかい場所なんてあったっけ・・・)


クラマはおそるおそる目を開けると、目の前にカレンが何故か寝ていて俺の手はカレンの中々いい具合に成長した胸を鷲掴みしていた。




しかもカレンは産まれた姿だった・・・・・




(どうしてこうなったぁ!)


クラマは心の中で盛大なツッコミをかまし、カレンを起こさないようにそっと胸から手を離そうとした瞬間。


「んんっ、クラマ様ぁ。」


「ちょ!」


掛け布団にしていたカレンの羽に捕まり抱き締められた。


(まずい!色んな意味で不味いって!)



「クラマ様ぁ、大しゅきですぅ・・・・・」


クラマはカレンの思いを知っていて保留し続けていることに罪悪感が溜まっていた。


(カレン、ごめんな。もうちょっと待っててな。今はこれだけで・・・)


クラマは抱き締めに抵抗せずに抱き締め続けられ再び眠りについた。




「んー、あれ?」


二度寝から目を覚めると、そこにカレンの姿は無かった。






朝食の時にカレンの姿を見たが俺の顔を見るなり顔を真っ赤にして逃げていった。


(見なかった事にしたあげよう・・・)




お読み頂きありがとうございます!

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