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王子様は働きたくない!?  作者: さざなみ
少年期編
40/66

帰宅

ルドルフと話を終えて、双子と遊び終えて夕食までの時間に二人は帰ってきた。


「ああぁ!クラマ様に早くお逢いしたいです!」


「クラマは今年入学で私は卒業なんて!・・・留年しようかしら。」


「それは間違いなくリリス様に怒られますよ?」


「そ、そうね止めときましょう・・・私も早くみんなに会いたいわ!」









ブルッ!


「寒い・・・?」


クラマは暖炉に薪を足そうした時だった。




バンッ!




「クラマ!愛しのお姉ちゃんが帰ってきたわよ!」


「愛しのクラマ様!貴方を愛するカレンが帰ってきました!」






「・・・・・お帰りください。」




パタン





バゴォン!!!




アリスはドアを壊すようにドアをぶち開けた。


「って言うか壊れ、イタッ!」


ドアがクラマに向かって飛んできて思いきりぶつかった。


「お帰りくださいじゃないわよ!お帰りなさいでしょ!」


(突っ込むところが違う気がするがそれでいいのか・・・)


「クラマ様・・・ここ以外に帰る場所がありません・・・」


「ゴ、ゴメン!そんなつもりはないんだ!姉ちゃん、カレンお帰り!」









「どうぞ、クラマ様。」


「ありがとうカレン。でも疲れてるんだからいいんだよ?」


「いいえ!私はクラマ様に御茶を入れたかったんです!それとも私の御茶は不味くて飲めないんですか・・・」


「いやいや!そんなことないから!ズズッ、おいしいなー!」


「ありがとうございます!」


カレンは満面の笑みで答えた。


「・・・カレン。私の分は無いのかしら?」


「申し訳ありません。忘れてました。」


「忘れないでよ!!!」


「ちょっと御茶を淹れて参ります。」


そう言うとカレンは御茶を淹れに部屋を出ていった。


「そう言えば姉ちゃん。聞きたいことがあるんだけど。」


「なーに?頼もしいお姉ちゃんに何でも聞きなさい!」


「頼もしいかは別として。」


「別って何よ!!!」


「ごめん、ごめん。いや、学院でグリモワールってあるの?」


「グリモワール?どうしたの急に。」


「いや、それがね。」


ルドルフとの条件を話すとアリスは呆れていた。


「それ、パパに巧く言いくるめられたわよ。」


「そうなの!?」


「グリモワールは成績優秀者で間違いないわ。でもね実状は違うわ。グリモワールは実技による全校内順位上位7名を指す言葉よ。」


「なんだそれ!でも親父とかもグリモワールだったって・・・」


「昔はね。でもね今はアルベニア国内の10才以上の子供がほぼ入学するわ。確かにクラマと比べれば才能がない学生が多いけれど、クラマよりも凄い子だっていると思うわ。そういう学生が王国の中枢で働くために死に物狂いでやっているのよ?クラマそれに混ざれるの?」


「・・・・・・・・・」


「でももう約束しちゃったんだし頑張るしかないわね!クラマ頑張りなさいよ!」


「うん・・・」


(甘く考えていた。入学式迄に少しでも力をつけないと・・・)













「クラマ様、新しい御茶です。」


「ありがとうカレン。」


「カレン!私の御茶は!?」


「申し訳ありません。また忘れてしまいました。」


「あれ、カレンもしかして私のこと嫌いなの?」


「ソンナコトナイデスヨ。」


「おかしいよ!しゃべり方おかしいってっば!」


(私だって久しぶりにクラマ様と二人きりで喋りたいんです!!!)



お読み頂きありがとうございます!

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