お話
「さぁ、親父話がある!」
「う、うむ聞こう。」
「まず、何で俺の結婚が勝手に決まっているんだ。」
「そ、それはだな・・・」
あたふたしているルドルフを見かねてリリスが入ってきた。
「こうなったのもルドルフ、貴方が悪いんですよ。」
「う、うむ・・・」
「だから、私は反対したんですよ。勝手に結婚を決めて、クラマには何にも相談せずにしたらクラマだって怒りますよ。」
「し、しかし・・・国がだな・・・」
「それは分かっています。でも先ずは私達の子供ですよ?貴方も私との結婚が最初認められなくて「国なんか出てやる!」って言ってたじゃないですか、ちがいますか?」
「そうだったな・・・」
「クラマは私達の道具ではないんですよ。私達の子供なのです。」
「クラマ!すまなかった!!!」
ルドルフは土下座をしていた。
この世界にも土下座あるんだとか思う前に一国の王が息子に土下座をするなんていたたまれなくなり。
「良いよ、親父。その件については許すけど結婚するかどうかは俺に決めさせてくれないか?」
「あぁ、もちろんだ!」
この結婚の話は俺が産まれる前に話が決まっていたらしい。
昔から歪み合っていたバールーン王国だったが現在の王は和睦の考えを持っており、親父と密談を何回か交わしていたらしい。
「クラマよ、バールーンの王女はとても可愛らしいそうだぞ。」
「へー」
(確かに可愛かったな、全体的に・・・・・)
「それにしても誰からそんな話を聞いたんだ?」
(その王女だよ!)
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