君は・・・!
君の○は見てないな・・・
チャポン
「はぁ~~~気持ちいい~~~」
俺は乳白色の温泉に浸かり久し振りの温泉を満喫していた。
ガラガラ!
(誰か入ってきたかな。)
夜は寒さのせいか湯気が立ち込めて誰が入ってきたか分からなかった。
「フンフーン♪」
陽気な鼻歌が聞こえ、女性か子供のような音の高さだった。
この温泉は混浴らしい、異世界から来たと言われている建造者が決めたらしいがいい考えだ!
チャプン
「温か~~~い」
チャプンチャプン
湯気でよく見えないがどんどんとシルエットが近付いてくる。
「「あっ」」
1メートル位近付いた所で遂に目が合った。
その子はまだ女性と言うにはまだ幼い顔つきだがとても可愛らしい顔でピンクの髪を胸まで下げていた。
「キャッ!」
まじまじと見ていたのに気付かれたのか胸元をタオルで隠し乳白色の風呂の中へと体を隠した。
「ど、どうも。」
「あっ、はい。」
彼女は顔を真っ赤にしている。
温泉で真っ赤にしているのか見られたせいで真っ赤にしているのか、後者ですよねすいません混浴のエチケットですね。
「あのー?」
そんなことを考えていると彼女から声をかけられた。
「何ですか?」
「もしかすると魔族の方ですか?」
「そうですけど、何か?」
「スッ、スイマセン!気分を害されたなら申し訳ありません。」
彼女はペコペコと頭を下げている。
「気にしてないので、大丈夫ですよ。でも何でわかったんですか?」
「私は、魔力が見えるんです。貴方みたいに大きな魔力を持つ人見たことが無くて。」
「凄いんですね。」
「いえいえ、神様からもらったただのチートですから。」
「へぇ、チートかぁ・・・」
カコーン
「チートぉ!!!?」
「ひぃ!」
「ごめんなさい、でも今チートって言いませんでした!?」
「まさか!この言葉の意味が分かるんですか!?」
「「君は(あなたは)異世界人!?」」
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