宴会
明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願いします!
俺が目を覚ますとそこは俺と親父の部屋にいた。
懐かしい布団で寝かされていて何となく安心したのか良く寝た感じがした。
「ふわぁ、つぅうぅぅぅ~~~~~!!!!!」
欠伸しようとしたら顔に強烈な痛みを感じた。
ガラッ!
「ク、クラマ!大丈夫だった!?」
リリスが部屋へと来て心配な顔をして聞いてくるが俺はイマイチ覚えがなかった。
「お袋、俺なんで布団で寝てるのか知っている?」
「なに言っているの!?貴方がお風呂で逆上せちゃっているのをアリスが見つけてくれてその後ルドルフがここまで運んでくれたのよ。」
「そうなんだ・・・みんなに心配かけちゃったごめんなさい。」
「良いのよ。初めての温泉ですからね、ついついお風呂が気持ち良くて長く入っちゃったのよね。」
「う、うん・・・お風呂気持ちよかったと思うよ?」
「どうしたのクラマ?まだ調子悪いのかしら?」
「そんなことないよ!いや、ちょっと顔が痛いくらいかな。」
「逆上せて倒れた時に顔をぶつけちゃったんじゃないかしら。あら、結構腫れているわね。回復!これでどうかしら?」
「ありがとうお袋!痛く無くなったよ!」
「良かったわ!クラマ御食事の準備が出来ているんだけど来れるかしら?もしまだ調子が悪ければここに持ってこさせるけども。」
「お袋のお陰で大丈夫だよ。お腹空いちゃったよみんなで食べよう!」
「じゃあ、一緒に行きましょう。」
「クラマ!大丈夫!?」
食事の準備されている部屋へ入るとアリスがすっ飛んできた。
「もう大丈夫だよ。姉ちゃんのお陰で助かったよありがとう。」
「えっ、えっ?私のお陰で?まさか覚えてない・・・?」
「何が?姉ちゃんが倒れていたの見つけてくれたんでしょ?」
「そ、そうよ!!!お姉様に感謝しなさい!!!」
「あぁ、姉ちゃん本当にありがとう!!!」
「クラマよ!大丈夫だったか?」
「もう大丈夫だよ親父。」
「そうか、そうかなら一安心だ。」
ルドルフはホッとしたような顔していた。
「クラマ様、まだまだ鍛え方が足りませんな!ハッハッハッハ!」
「あなた!クラマ様はまだ6歳なんですよ!初めてのことでしょうがない事じゃないですか!」
「それもそうだな!ハッハッハッハ!!!」
「もう!お酒入ったら人の話し聞かないんだから!クラマ様申し訳ありません。」
「良いんだマリア。俺が悪いしね。」
「ねぇねぇクーくん大丈夫?」
「あぁ、大丈夫だよフレデリカ。」
「お風呂一緒には・・・?」
「リカ!今日はクラマ様は倒れたばっかりなんですから明日にしなさい。」
「ごめんなフレデリカ。明日入ろうな。」
「うん!」
久しぶりのすき焼きは美味しかった。
みんなは生卵に付けて食べるというのには最初は抵抗があったみたいだが一口食べるとみんなの箸は止まらなかったようだ。
メノウ山に住むドラゴンの肉らしいのだが高級和牛のように柔らかで口に入れると溶けるような味で親父が是非取り寄せようと言っているので期待しよう。
「「ハッハッハッハッハッハッハ」」
宴会でルドルフとガイルが既に出来上がっておりリリスとマリアは子育ての話やらガールズトークをしていた。
アリスとフレデリカは眠いからと言って既に部屋へと戻っていた。
俺は随分と寝たのか全く眠くなく手持ちぶさたになっていた。
「お袋、俺もう一回風呂に入ってくるよ。」
「クラマ大丈夫なの?」
「それでしたら、クラマ様一緒に入りますか?」
マリアの提案には頷きそうになってしまったが。
「もう大丈夫だよ。マリアは一応休みになっているんだ。ゆっくりとしていなよ。じゃあ行ってくるよ。」
「気を付けなさいよ?」
俺は一人で風呂へと向かった。
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