三年後
幼年期編に入ります!
拉致事件から三年経ち俺は6歳になった。
背も高くなり、2歳歳上のカレンとほとんど変わらなくなってきている。
顔もルドルフに似てイケメンで、たまにカレンにジッと見つめられて、俺に気でもあるのだろうかと勘違いしてしまう。
前世で35年も彼女さえ居なかった俺にはそういうことには疎く分からないんだけどね!
そういうカレンも捕まって居たときは薄暗く顔がよく見えなかったが中々の美少女だ。
なんと言っても羽がいい!
背中からは真っ白な羽が生えて、頭にわっかでもあれば美少女天使だ。
栗色の髪の毛を肩口まで下げて、まだ8歳の彼女の胸は既にリリスとアリスより大きい。
というか絶壁二人と比べるのが失礼だったか・・・おっと、寒気がしたな。
ともかく、順調に育ってるようで楽しみな子だ。
コンコン
「失礼します、クラマ様!今日こそは剣の修練に出ないと怒られちゃいますよ!修練場でガイル様もお待ちですよ!」
「今日も魔法の勉強でいいよー」
「最近ずっとそうじゃないですか!あんまりにも出られないようでしたらリリス様にほうこ・・・」
「行く!行くから!」
「ではお部屋のお外でお待ちしていますね。」
「なぁ、カレン。最近マリアに似てきたな。」
「そうですか?」
「あぁ。」
「もしかしたら、そうかも知れませんね。」
カレンは舌をちょっと出して部屋を出ていった。
カレンは最初来たときはオドオドしてドジっ子メイドだったが。
最近は失敗も少なくいいメイドになってきた、これもマリアの指導のお陰だろう。
だけどみんなして手口まで似ているのはどうかと思うがね!
カレンの両親だが未だに見つかっておらずもしかしたらルートを変えてしまったんではないかと思われている。
一昨年のカレンはひどく泣いていたが去年は残念そうにするだけで「しょうがないですよね・・・」と言っていた。
カレンが身も心も成長しているのには感心したが、本当は寂しかったんだろうその日はマリアの家に泊まると言っていたな。
「クラマ様まだですか?」
扉越しにカレンが聞いてくる。
「ガイルが最近厳しいから行きたく無いんだよ。」
俺が救出されてからは修練がキツくなり、最近は10回に1回はガイルに一撃が入ると思ったら「段階を上げる頃合いですな!」と高笑いしてからはまた一撃が入らなくなり、更にガイルの攻撃が強くなった。
お陰でまたアザだらけで体中痛くてたまらない。
ガチャ!
「もう!まだなんで・・・・す・・・・・・か・・・・」
俺は丁度新しいパンツを履こうとしていた瞬間だった。
「すいません!!!!!」
バタン!
ダッダッタッダッダッダ・・・
勢いよく扉が閉められて走り音だけが聞こえてくるだけだった。
それから一週間カレンは俺と喋るときは顔を真っ赤にしていた。
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