カレンとその後・・・
誕生編がここまでになります。
次からは幼年期編に移ります。
「クラマく・・・申し訳ありません!クラマ様お茶が入りました!」
「アハハ、まだ馴れてないんだろカレン?」
「う、うん。まだ馴れてなくてごめんなさい。」
カレンは顔真っ赤にして俯く。
「大丈夫だよカレン。メイドを始めて間もないんだ。あせることなくやっていけばいいさ。」
「ごめんなさい、クラマくん。あぁ、また!ホントにごめんなさい!」
あのあとカレンの両親を探すために兵士達に湖周辺を捜索させたが、結局見つからずじまいだった。
カレンがひどく落ち込んでいたところにお袋が声をかけた。
「カレンちゃん!クラマのメイドにならないかしら?そうすれば、住むところと食べ物は保証するわ。御給金も仕事次第だけど渡すけどどうかしら?」
「で、でも私メイドのお仕事なんてしたことなんてありませんし・・・」
「大丈夫よ。ちゃんと教えてくれる人もいるわ。カレンちゃんも行くところないのでしょう?」
「それは・・・」
「なら決まりね!勿論御両親が見つかったら直ぐに御両親の元へ戻れるわよ。兵士達にも言っておくからちゃんと探してくれるわよ。」
それを聞いたカレンは笑顔になり
「本当ですか!?」
「えぇ、勿論よ。」
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
「それじゃあ、メイドになってくれるかしら?」
「やります!やらせてください!」
そんなこんなでカレンは俺のメイドになった。
最初は俺がこの国の王子と聞き卒倒したカレンだったが、毎日マリアに仕事を教わり頑張っている。
マリアいわくまだ馴れてないが筋は良いそうだ。
空いた時間には勉強を俺と一緒にやっている。
今まで魔法の勉強などやったことがなく悪戦苦闘しているが二度とこんなことがないようにと必死にやっている
それを見た俺も勉強と武術の練習を更に増やしたが恥ずかしいから誰にも言ってない。
ガッシャーン!!!
「あっちいいいいいいい!」
「ごめんなさい、クラマくん!」
新しいこのメイド本当に大丈夫なんだろうか・・・
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基本的に火曜日と金曜日に更新したいと思いますが繁忙期が終わったらまた更新頻度をあげられたらいいなと・・・




