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王子様は働きたくない!?  作者: さざなみ
誕生編
2/66

転生案内

「あの~?」


「あの~!」


「あの~~~!!!」



「終電!」




「ヒッ!!!」



「あれ?警備員さん変わった?」


峅麻が目を覚ますと、そこには白い服を着た女性が立っていた。


「私、警備員じゃないもん!」


警備員?さんは、ちょっと怒っているようだった。


(警備員の制服着てないしもしや社員だったか。他にも残業している部署あるよなブラックだし。)


「ていうか、どちらの部署の方でしょうか見たことないけど新入社員?新入社員なのに残業なんて可愛そうにお互い頑張ろうね。」


「だ・か・ら!違います!堺峅麻さん貴方は死んでしまったです!ここは、死者の行き先を決める運命の門です!」


(俺が死んだ?確かに何度か死にかかった事は合ったけどさ。俺、運はないけど生命力はあると思ってたんだけど!いやいやアメリカのブラックジョークよりブラックだって!)


しかし、周りを見ると何もない。

先ほど迄会社にいたはずなのにデスクも何もない。真っ白な空間に立っていた。


そして唯一いるのは、白いワンピースみたいな物を着ており外見はアイドルよりも可愛いが女優よりも色気があり峅麻のストライクゾーンど真ん中の女性が一人優雅に空中に佇んでいるだけだ。


「浮いてる!?」


「突っ込むのはそこではありません!貴方は死んでしまったんですよ!」


「死んだ!?最近の新入社員は、礼儀を知らないな。窓際と言っても一応係長なんだから直接言わず机に花を生ける位にしてくれよ。陰険なほうがまだ心に優しく感じるよ!」


「だから、違いますって!堺さん貴方は死んでしまったんです!貧血で倒れ丁度机の角に頭を打ち付けあたり所悪く即死です。」


「俺、運無さすぎないか・・・」


「運がないのは堺さん自身分かっていると思いますが。堺さんは幸い賭け事などしませんから大丈夫でしたが、したら即借金地獄。電車に乗ったら直ぐ痴漢の疑いをかけらたり。上げればきりがないほどの運のなさです。貴方の世界でも5本の指に入る運の悪さです。よくこの歳まで生きていけましたね。凄いと思います!」


「確かに、何度か誤認逮捕くらってたりするけそ。それ、誉められているのか貶されているのか分からないよそれ・・・」


「そんなことよりも自己紹介が遅れました。私はアイリス、この門を管理、そして選別する者です。」


「これは、これは、私も自己紹「知っていますので結構です」そうですか・・・」


(めっちゃタイプの女性とのお近づきが・・・)


「ん?何ですかその目は?いいですか?そろそろ本題に入らせて頂きますよ。貴方には2つの選択肢が有ります。」


まず1つ


俺は運がないながらも善行を重ねたお陰で天国に行けるらしい。

もちろん悪行が多い者は、地獄に落とされるらしいんだがどうなるかまでは説明されなかった。

天国についての説明だが、元の世界所謂地球への転生待ちをするそうだ。

そこでは次の生物などの転生の希望をとるらしい。

例えば鳥に生りたいとかクジラに生りたいとか、もちろん人間への転生も可能らしいが、一応どの生物の転生をするとしても面接官的な人がいて面談をして通ると転生できるらしい。

善行を行っている者達なのでほぼ面談は通るらしいが、例えば神様に生りたいやとかって言うのは厳しいらしく天使からスタートが一応可能らしい。

アイリスは神様と天使の間の中間管理職みたいなものでこきつかわれているとぼやいており、天国もブラックなんだなと思った。

面談も終わり待ってると言っても、今の世界では100年後に生まれてくるとしても待っているのは一瞬らしい輪廻転生とは素晴らしいものだ。


2つ目


違う世界、異世界に転生できるそうだ。

違う世界と言っても地球のパラレルワールドみたいなものと説明を最初受けたが、詳しく聞くとそうでもなかった。

その世界には科学の代わりに魔法が存在しているらしい。文明は中世ヨーロッパぐらいの発展はしているが、科学が発展してないせいか、電車や車はもちろん電気も通ってないらしい。

魔法があるから、科学など必要ないんじゃないかなとアイリスは言っていた。

しかもその世界には、魔物が横行しているらしい。

何で魔物がいるか神様もわかってないらしくそこら辺はあやふやで神様仕事しろよって激しく突っ込みたくなった。

しかし、異世界に行く場合は前世の記憶を持ち込み更に特殊な力所謂チートを授けてくれるらしい。

天国からわざわざ危ない世界に行くんだからいい思いさせてあげないとと言うことでくれるらしい。

ちなみに、地獄に落とされた人も罰として送られるらしいがこちらは特典無しで送られるそうだ。


「もちろん、異世界行きで御願いします!」


峅麻はしっかり90度のお辞儀で答えたブラック企業で鍛えたお辞儀は伊達ではない綺麗なお辞儀だ。


「本当に宜しいんですか?行ってしまったらもう取り消せ無いんですよ?」

「ええ、勿論です!」


アイリスは、溜め息を1つつき


「最近の若くして亡くなられた方は、皆さん異世界に行きたがりますが地球ではそういうのが流行っているんですか?」


「確かにそうかもしれないですね。」と苦笑したが峅麻自身そういう小説を通勤時間によく読んでおり憧れてこの答えに出たのだ。


「わかりました!それでは堺さんには、異世界に行くにあたって3つの能力を授けます。」


1つは魔法の才


名前の通り魔法が上手く使える才能らしい。

しかも、神様からもらった才能なので異世界でもトップクラスになれるらしいが努力をしない場合は凡人レベルらしいチートと言っても成長型のチートだ。


2つ目は、戦闘の才

脳筋やっほいと言うわけではなく、軍の采配とかにも活用出来るらしい。

勿論自分自身の戦闘も達人の域までいけるそうだ。 

この才能は、体を鍛えなくても効果は多少出るそうだが鍛えれば増幅するらしい。


そして3つ目は





豪運





いや、才能じゃないじゃん!




可愛そうだからという理由で授けられたらしいが全てにおいて関係するらしいのである意味万能チートかもしれない。


戦闘系に片寄っているが、自分を守るすべはいくらあっても困らないので問題ないだろう。


「それでは、そろそろ送りたいと思います。堺さん次の転生は良い転生であることを願っております。」


アイリスが胸の前に手をやり願っているのを見ながら視界が真っ白になっていった。





お読み頂きありがとうございます!


宜しければブクマなどしていていただけたら嬉しいです!

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