幼女とデートの後に・・・
一日で1000PV超えててビックリしちゃいました!
皆様ありがとうございます!
「えへへー」
「なにニヤニヤしてるの?」
「し、してないよー!」
フレデリカは反抗するがにやけ顔のままで全く説得力が無いので放って置くことにした。
「クーくん、楽しかったね!」
「そうだね、色々な物があって楽しかったな!」
俺とフレデリカは、城下の出店を練り歩き回った。
人、物、前世では無いものが沢山あってとても新鮮な一日だった。
ゴーン
ゴーン
ゴーン
「あ!クーくん!リカもう帰らないと!ママが夕方の鐘が鳴ったら直ぐに帰らないとダメっていつも言ってるんだよ。」
「そっか、一人で帰れるか?」
「大丈夫!」
フレデリカは、胸の前で両手のガッツポーズをした。
「人拐いが多いらしいから人が多い通りで帰るんだぞ。」
「はーい!」
「危ないから走って帰るなよ!」って言おうと思ったら、既に10メートル位離れた所を走っていた。
「あ!」
フレデリカはまたつまずきそうになったが今回は自力で耐えたようで、こちらを振り返るとばつの悪そうな笑顔を向け。
「クーくーん!またねー!」
小さい体を精一杯使って手を振っていた。
また走り出した小さな背中に俺は一つ小さな溜め息をついて、手を振り返した。
「はぁああああああああ・・・」
先程の小さな溜め息と全く違う大きな溜め息をついた。
それもそのはず、このあと絶対に怒られるからだ。
いくら、俺が今まで良い子どもだったとしても城の外は不味い。
今頃城内の親父やお袋、メイド、兵士達は血眼になって探しててもおかしくはない。
怒られると分かっていたら溜め息だって大きくなってもしょうがないじゃないか!
(城門で待ち合わせって言ってたけど、姉ちゃんまだ来てないな。)
城門には大きな広場があり、誕生祭の時に下を見た場所にいる。
薄暗くなり始めた時間でも馬車や人々が行き来している光景を眺めながら、広場に置いてあるベンチに腰を掛けアリスが来るのを待った。
(遅い!姉ちゃんどうしたんだ!)
鐘が鳴ってから一時間半ぐらい経ち、先程まで薄暗くなっていたが今は日が落ちていた。
(姉ちゃん・・・まさか・・・!!!)
クラマの頭では一つの事が頭によぎった。
探さなければならないと思い、ベンチから立ち上がった瞬間。
ヒヒーン!
ギィイイイイイイイイイ
馬の鳴き声とブレーキを掛ける音がして、目の前に馬車が止まり三人の深くフードを被った者が降り俺を囲った。
「おい、静かに馬車に乗れ!言うことを聞かなければ殺すぞ!」
横目で後ろにいる喋りかけてきた者の手を見るとダガーナイフのような尖った物が握られていた。
ゴンッ!!!
クラマは、大人しく馬車に乗り込むと後頭部を叩かれ意識をなくした。
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