幼女と一緒に
勝手にランキングの方を見たらランキングが上位に上がってました!
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「誰でしょ~?クーくん分かるかな~?分かんないよね~?」
「フレデリカだろ?」
「えぇ!!なんでわかっちゃったの!?」
目を覆っていた手が離され、俺の視界が真っ暗から先程まで見ていた景色に戻ってくる。
「ねぇ、ねぇ!どうして分かったの?」
飯を邪魔されたお返しに俺は少しからかってやろうと思い。
「フレデリカが好きだからに決まってるじゃないか!好きじゃなかったら分からないだろう?」
「しゅ、しゅき!?クーくんもリカの事が好きなの!?」
「あぁ!大好きだ!」
「リ、リカもねクーくんのこと・・・・・」
「なーんてな!俺のことクーくんって呼ぶのはフレデリカしかいないからな直ぐに分かったよ。」
「んんんんんんんんんっ!!!」
フレデリカを見ると頬を目一杯膨らませていた。
「ど、どうした?」
「クーくんのばかぁ!!!」
バチンッ!!!
「フレデリカ、いい加減機嫌直してくれよ。俺が悪かったからさ。」
「つーん」
フレデリカは、まだ怒ってますよ!と言わんばかりにそっぽを向く。
「これでも食べてさ。」
機嫌を取るためにバブルバッファローの串焼きの行列に再び並び焼きたてを買ってきた。
その時におばちゃんが俺の右の頬を見て「あんまり女の子泣かすんじゃないよ!一緒に食べて仲直りしな!」と言って一本だけ買うつもりがもう一本をくれサービスしてくれた。
「いいにおーい!あ!つーん!」
肉に釣られたのか一瞬こっちを向いたがまたそっぽを向く。
「フレデリカ、一緒に食べよう?」
「一緒に?」
「そう、一緒に。」
そう言うと、フレデリカは笑みをこぼし。
「一緒に食べる!」
屋台のおばちゃんは様子を見ていたのか俺を見てガッツポーズをしていたので俺はサムズアップで返しておいた。
「クーくんなんでお城のお外にいるの?」
「姉ちゃんに連れてこられて出てきたんだけど、いい臭いがしてフラフラとここまでね。」
「アーちゃんと来たんだー!」
アリスとフレデリカは女の子同士のせいか年が離れていても仲がいいらしく一緒に遊んでいる所を見ている。
「夕方の鐘が鳴ったら城の門で待ち合わせしてるんだけど、それまで城下を見て回ろうかと思ってね。」
「リカも一緒に行きたい!」
「別に良いけどなんでフレデリカはここにいるんだ?」
「んーとね、パパに何か渡すんだったんだけど忘れちゃったからいーの。」
「そ、そうか・・・」
(哀れガイル・・・)
「クーくん行こ!?」
フレデリカは走り出そうした
「ゆっくり行こうまたこけ!」
「きゃっ!」
倒れそうになったところで抱きしめた。
フレデリカは顔を真っ赤にし
「ありがとう・・・」
「いいよ、手を繋いでいこう。」
「て、手を!?う、うん・・・」
フレデリカは恥ずかしながら手を出してきて、俺はその小さな手を握った。
(やったー!!!クーくんとお手て繋いでるよ!)
(子どもだからな。しかも、フレデリカだ。迷子になったら目も当てられないよ。)
全く違う気持ちの二人だった・・・
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次は日曜日か月曜になると思いますがすいません。