ダイダロス悪夢の日
神竜バハムートを倒し国を、街を救った英雄として俺達は王宮に招かれていた
街はお祭騒ぎになっている
「いやぁー凄かったね。まさかあんなに強いとは思わなかったよカンザキ君!」
ミタニは昼間から酒を飲みながら俺に絡んでくる
最初は呆然としていたのだが、時間が経つにつれて凄いを連発し始めた
ていうかその見た目で酒はやめなさい酒は
「にゃははは!カンザキは強いよね、さすが私の夫!」
ちょっとまてキャサリン!!
誰が夫だ!いつなった!どうしてだ!
「お姉さま、まだカンザキさまは夫ではありませーん。でも私も第二夫人として鼻が高いですぅ」
はい!?シアさん?いつ第二夫人に?てゆーかシアはそれで納得している!?あ、姉か!!姉の影響か!?
この酔っ払い共があっ!
「ねぇパパー」
キトラが言った
「ちょっとまてキトラ、いつ俺がパパになった?」
いやキトラのパパなら別に構わないが
相変わらずうさ耳が可愛いな!
「キャサリンが今日からカンザキさんってパパになるのよ。私はママって呼んでって言ってたよ?」
あの・・・なんか怖いんですが?
シルメリアは黙々と用意されている料理を食べている
我関せずと言った具合だ。
そう言えば
「なあ、なんでキャサリンはここに居るんだよ?」
「ガルバにきいたのさー、色々とーそれよりもこっち来て飲もうぜー。あ・な・た」
キャサリンが俺の傍に来てもたれ掛かってきた
「ぎゃふっ!?」
とりあえず頭にゲンコツを落としておく
キャサリンはシアの元に走って行って
「シア〜旦那様がいじめるの〜DVなの〜慰めてほしいにゃ〜」
てかDVとか知ってんの!?しかもにゃーってなんだにゃーって!!
まあ、キャサリン達が来なかったらマジで結構ヤバかったしな。心配させちまったみたいだし、今日ぐらいは好きにさせてやるか
でも酔いすぎだろあれ
俺達は王宮でグダグダしているのには訳がある
この国の次の王が決まるまで居てくれと言われたのだ。
もうかれこれ2日ほど待たされている
あと少し、あと少しと言われてはいるのだが。
ちなみに領主制はなくなり、また王政に戻っている
理由はガンドルだ
なんと王の弟なる人物は存在しなかった
どうやらガンドルが関係者に精神汚染と言うか、記憶を改ざんする魔法をかけていたらしい
ガンドルが死んだ瞬間に解除され、一様に記憶の齟齬に気づいた
その後は一気に王政にもどされ今に至る
物凄くドタバタしており、現在も王の国葬の会議と共に発表される次の王を決める会議と言う凄まじい状況だった
ガンドルという男は実質的に国を一つ占拠していたわけだ。実際すさまじい男だったのだろうな
順当にいけば姫が王位継承権一位で間違いがないが、幼すぎる故に後継人で揉めているのだと
皆そう思っていたのだが
カンザキは別室に呼ばれた
王妃が突然狂いました
「国王はカンザキ様にお願いすると決まりました」
は?ちょっと待って?
「すみません何と言われましたか?いや、聞こえているんですが意味がちょっと理解できないと言いますか」
「あ、申し訳ありません。姫と結婚して頂き国王になっていただこうと言うことです」
「いやいやいやいや、姫今何歳だよって言うか国王とか嫌ですし」
王妃の後ろから姫がちょこっと顔をだし・・・だして・・
「おじちゃん、私嫌いなの・・?」
やばい。これ泣く、泣くパターン。
「いや、嫌いじゃないんだよ?ただ」
「ではよろしくお願いします」
王妃セリフ被せ気味に言うな!
「今この国は混乱の中にあり国民達は不安を抱えております。そしてカンザキ様はガンドルの野望を打ち砕きあの神竜バハムートすらを倒した英雄です。これ程王にふさわしいお方はおりません!」
「いや分かるけど分からない!」
王妃マジかこいつ
「カンザキ様が姫で不満と仰られるのならこの私を好きにしてもらって構いません。いやむしろ好きにしてくださいそれとも中古だから嫌ですか?大丈夫です私はまだ23ですし若いつもりです寝屋のお供も全てを尽くすと誓いますしまだ足りないと思われるのであれば好きなだけ妾を作って頂いて構いません。私はそれ程度量は小さくありませんがそれでも週に最低二度はお相手お願い出来ればと思いますが如何でしょうか!!!」
お、王妃様?
「おじちゃん」
ん?
「私も好きにしていいんだよ?」
ぶはっ!
王妃!姫に何言わせてんだってか何教えてんだ!そしてその自信満々のドヤ顔やめい!
「大変申し訳ありませんが、俺にはまだやりたいことがたくさんありまして」
「あら?カンザキ様はまだヤリ足りないと?」
王妃それ違う
「いえ、まだまだ私は若輩の身でして自分の店を持ったばかりになります。姫もまだお若いようですしどうでしょうか、姫がまた成長された暁にその時にまたこのお話をさせて頂きます」
よっしゃとりあえず棚上げだ!
「でもそれだと私はおばさんになってしまいますが?ああ、カンザキ様はそちらの方がお好みと言うわけですね?」
「いや、ちが」
「分かりました、その時まで私、女を磨いてお待ちしております。」
「ちが」
「それではカンザキ様、また数年後によろしくお願いします」
数年後!?
「お、王はどうされるので?」
「もちろん不在のまま開けてお待ちしております」
それではと言質を取ったと言わんばかりに王妃はそそくさと部屋を出ていった
「おじちゃんまたね!」
姫も王妃について出ていくと
俺は1人部屋に残されたのだった
俺はトボトボとみんなが待つ部屋に戻った
「カンザキ、何だったの?」
キャサリン・・
なんと説明したらいいんだ
「主も大変よな」
もぐもぐと料理を食べる黒髪の少女
「あの王妃は本気で主を国王に迎えるつもりじゃぞ」
え?主?
「カンザキそれどういう事?」
やだキャサリン目が怖い
「まったく、主はモテるのぅ」
もぐもぐと料理を食べる黒髪の少女が言った
「あれ?誰この子。黒髪なんて珍しいわね」
キャサリンが黒髪の少女の頭を撫でながら言った
「お。カンザキの隠し子かぁ?」
いやミタニてめえなんてこと言いやがる!
「なん、ですって」
キャサリン今度は声も怖い
少女がテーブルの上に登ってカンザキと目線を合わせて
「さて、これでもう2度目じゃ!大人しく主になれ!」
少女そう言って俺を指さした
一難去ってまた一難!続きます!




