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焼肉GOD  作者: ちょせ
26/173

神獣ベヒモス

ホテルの屋上では魔法陣を展開しているガンドルとあと2人の魔法使いがいた


今3人はミタニの魔法により時間を止められている


だが


くそう!誰だ時間凍結魔法など!


ガンドルの意識はある

この時代には時耐性のあるマジックアイテムなどろくな物がない


四肢は動かぬか・・

声は・・


「あ・・が・・」


出せるが喋れそうにないな

身体と意識の流れる時間が違いすぎる

時耐性アイテムの効果が弱すぎるのか使われた時間魔法が強すぎるのかわからない



舐めおって!だがしかしどうしようもできまい!

凍結が解除されたら一番に標的にしてくれる!





ガチャリ




ホテル屋上のドアが開く

意識をそちらに向けるとあの、カンザキがいた



「おー。止まってる止まってる」



コイツか!時間凍結など使いやがったのは!

だが悲しいかなガンドルの声はカンザキには届かない



「ふぅんやっぱ神酒使って特殊召喚か」



どこまで知ってるんだコイツは!



「俺も試したことあるがろくな事にならんのよなぁコレ」



なんだと!我が魔法最大の秘術を試しただと!

まさかマグナシアの者か!?



「一応止めさせてもらうか」



カンザキはそう言うとゴソゴソと袋をあさり始めた


何をしている?



「一応街を壊されたらかなわんので四隅に核をおいてきた、ここに宝珠を置けば四神結界の完成だ。完成ついでにお前らの時間凍結も状態異常扱いで解除されるんでそのつもりでな」


カンザキがそう言うと宝珠をそのばにおいた

その瞬間街を白いドーム上の結界が展開される



解除されるだと!?そんなばかなことが・・・

だがガンドルの願っていた凍結解除が行われる

そしてその天空の魔方陣は時を刻み始める

召喚を続けんと魔法使い二人も力を込める


「カンザキキサマァ!なんのつもりだ!」

声の出せるようになったガンドルが叫んだ


「おーやっぱ聞こえていたか。とりあえずベヒモス程度なら召喚させてから倒したほうが楽だからなと」


「なんだと!ふん!やれるものならやってみるがいいわ!」


召喚陣からじわじわとベヒモスが降りてくる

だがその下にはカンザキの敷いた結界がある

ベヒモスが結界から落ちるように出現し、結界に触れた


ズシン!

「ガァアアアアアアアアアアア!」

結界の上に立って吼えるベヒモス



「おー大丈夫だな結界、それじゃアンタも行こうぜ?ベヒモスに会いたかったんだろ」

そういってカンザキはガンドルの肩に触れて・・消えた




そこは結界の上 ベヒモスの目前である


「なんだと・・・転送したのか?」

ガンドルがベヒモスを見ながら言う


「この結界内は自由に動けるもんでね」



「カンザキ・・お前は何者だ!」

ガンドルはイライラしているが・・だがカンザキがある勘違いをしている事に気づく

利用させてもらおうか・・


「ただのメシ屋の店主だよ!」


カンザキはそう言いながら駆け始める


小さな氷の魔石をカリリと噛み砕きながら


ベヒモスは雷を・・帯電を始めていた


そうは、させねえよ!


カンザキは目の前に迫ったベヒモスに魔法を解き放つ


「コキュートス」



キィンと気圧が下がる

だがベヒモスの放電と重なってしまい、威力が落ちる

それでも体半分は凍結させている辺りにカンザキの魔法の威力がうかがえるだろう








いいぞ!いいぞ!

そのまま倒してしまえ!

ガンドルは傍観しつつカンザキの奮闘を見る

なんということだ

本当に、本当にベヒモスを倒せそうじゃないか!

ならば・・・あの時失敗した

そう、失敗した召喚魔法ができる!


ガンドルは地下にある魔方陣を「起動」させる

それは地下にあって眠っていた都市マグナシアを覆うようなサイズだ

ベヒモス召喚陣のおよそ3倍はあろうかという大きさである

それが地下より徐々に浮かび上がってくるのだがカンザキは気づかない目の前の敵をあと少しで倒せそうだからだ

そして瀕死のベヒモスに向かって「神酒」のビンを投げつける



パリンッ



「なんだ!?」

今後ろからガンドルが投げた!?

何を投げたんだ?

振り向くとガンドルが魔力を集中させていた


何をしようとしている?

その瞬間

ベヒモスを鎖が縛る

ジャラジャラと音を立てて魔力の鎖が神獣を縛る


「神の鎖纏」


ガンドルが唱えている

ベヒモスを捕らえたのか?


「ふはははカンザキ!我らの、いやわしの目的を手伝ってくれてありがとう!憎らしいやつだったがこれで目的を達成できるのだ!感謝を何度でもしてやろう!ありがとうよ!」


ガンドルの魔法圧は地下に向かっている?

フライで飛び上がり

下を見るとダイダロスの街よりさらに大きくそして金色に輝く魔方陣が浮かび上がっている


ちっ!なにをやろうとしている!









がばっと起き上がる


あれ!?時間凍結解けた!?

ミタニは起き上がって外に出ると

そこには大きく街を覆う結界上に見えるのは・・・


「カンザキがベヒモスを・・・倒している!?」

ミタニはフライの魔法を使って上空へ飛び出す

結界を潜り抜けるとそこには鎖で縛られたベヒモスがいた

もしかしてこれ・・


ガンドルはすでに魔法を使い終わっているのか魔力を感じない

目の前のベヒモスは鎖に囚われている上に、傷だらけで鎖から逃れられないようだった


「カンザキー!なにがあったんだい!」


「おお、ミタニおきたのか。いやベヒモスを先に倒しちゃおうと思ったんだけど・・」


「あほぉー!」

ミタニはカンザキの頭をすぱーんと殴る


「おおお・・・いちいち靴脱いでなぐらんでもいいじゃないか」


「さっきはいえなかったけどマグナシアが滅んだ理由はベヒモスの暴走、だけどベヒモスを召喚したその目的はさらに大きな力を召喚することだった!」

そうなのか・・・さらに大きな力ってなんだろう?


「そうだろガンドル、ベヒモスを贄に呼び出そうとしているんだろ!」

ミタニは言った


「そうだ!ミタニお前は知っていたようだな・・だがもう遅い。きっとこの魔法は成功する!この世界で最高の魔法!最高の力!それが我が奇跡の魔法によって!」


両手を広げてガンドルは空を見上げる


ベヒモスの姿が鎖と共に消えていく・・・


そしてその足元から輝く光が暗闇の空を照らす

黒い雲が覆っておりその間から



一体の神竜が降りてきた



「おおおおおおお!美しい!素晴らしいぞ!」

ガンドルは興奮して叫び続けている



うわぁ・・・あれってもしかして

カンザキは嫌な予感がしている



「なあ、ミタニ・・あれ何かわかるか?」

「ボクに聞くなよ・・記述はなかったんだ。さらに大きな力としかね召喚者に聞いてみなよ」


「ガンドルー!アレは何だ?」





「ふははははははは!知らないのか無知め!愚か者め!ひれ伏すがいい!そして滅びろ!」








「あのお姿こそ我らが待ち望んだ・・・」


「神竜バハムート」







あと、1話か2話続く!

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