表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
焼肉GOD  作者: ちょせ
14/173

ダンジョン奥深くへと、進む

本日2回目更新〜

これは、焼肉ゴッドを開店する数年前の話







巨大都市ウルグインの中心には、地下バベルとも、逆バベルとも呼ばれる奥深いダンジョンがある。

ダンジョンを中心に栄えた都市ウルグイン

歴史は古く、数百年も栄え続けている。


そのダンジョンは、100階層あるとも、1000階層あるとも言われているが、未だ冒険者は公式記録として60階層程度しか攻略は出来ていない。


だが、王家は違う。

王族は代々、強かった

故に現在の王は到達階層は80階層を超えているし、

過去には90階層を超え、100階層に迫ろうとした者もいたようだ。





ルシータは15歳の時、覚醒した。

天才的な剣術、そして魔法。

さらには圧倒的な身体能力に。



明らかに、冒険者はおろか、王族を遥かに凌ぐ強さだった。

強すぎるで済む話ではない。

明らかに異常。


聡明なルシータは、それを懸命に隠していたのだが、いつバレてしまうか不安でもあった。


そして18歳、密かにダンジョン100層に到達した


101層に行ったとき、古い倉庫を見つける。

その中にあったのは、二冊の日記。グイン王家の始祖、グインの日記。

あと少しばかりのマジックアイテム。


彼女は、日記を読む。

そこには自分の強さの秘密と、ダンジョンの秘密などが書いてあった。

思わず読みふける。それはそうだ、不安で仕方なかった。


内容は、まずは強さの秘密


当時、邪悪なる王、魔王なる存在がいて世界を支配せんとこのダンジョンより生まれ、はい出てきた



世界は蹂躙される寸前であった



見かねた女神が、一人の若者に力を与えた。


「勇者」グインの誕生である。


勇者は単独でもって、激闘の末に魔王を倒す事に成功する。だが、魔王は滅ぶ間際に言ったのだ。

「また、いずれ」と。


グインは、その事を女神に伝えると、女神は魔王が再び世に現れた時には、勇者グインの子孫にその勇者の力を持つものが生まれると言った。


ここまで読んで、ルシータは確信する。


自分は勇者の力を受け継いだのだと、そしてそれは魔王が復活している事になる。

力を得てからすでに三年が経過している




では魔王は何処にいる?




次にダンジョンの秘密


勇者グインは、魔王がはい出たダンジョンを探索するが、全く持って底が見えなかった。

グインは仕方なく、探索を諦めたがいずれ勇者になる子孫の事を想い、強くなれる為の道筋を、試練を用意する事にした。


100階層からなる、人口のダンジョン。


そこに、モンスターを配置し、また様々な罠を用意した。これを踏破できれば、最低限の力は得れるはずだと、また、勇者でなくても強くなれる様にと。


それが、100階層までのダンジョン誕生の秘密。


ダンジョンは、修練の場として作られたのだ。

それにしては、一般人には難しすぎるよ御先祖様。



それが完成してから数年後、グインはこの地にちいさな町を起こした。

ウルグインである。

そしてグインは子を儲けると、再びダンジョンの探索を始めた。


グインの日記にはそこまで書いてあった。


あともう一冊。

それはグインのものでは無かったが、勇者として覚醒した子孫の物だった。


それには、覚醒した後にダンジョン奥深くまで進み、魔王を倒したとある。



そしてウルグインの街を盛り上げんとダンジョンを開放した。

晩年、その子孫はグインの日記を見つける。

自分の時には女神など現れていないと、そう書いてあった。

ただ、ダンジョン奥底から邪悪な雰囲気を感じ取り、行ったら魔王がいたんだと、軽いノリで書いてあった。

ルシータはずいぶんいい加減な感じがする人だったのだなと少し笑う。




では、私は?




決まっている。勇者の力を得たのだ。ダンジョン奥深くにいる魔王を倒しに行かなければならない。




ルシータは皆を不安にさせない為に、魔王や勇者と言うことは隠して、王家を出奔する。

妹2人アレクシアと、レオノールと別れるのは寂しかった

だが、妹等の為にも魔王は倒さねばならない。




ルシータが18の時だった。




彼女は一人、勇者としてグインの意志を継ぎ魔王を倒すためにダンジョン奥深くへと、進む。





そして、数ヶ月後に彼女はおよそ500階層に到達する。


おかしい、魔王が居ない。

だが、強い、強すぎるモンスターはいくらでもいる。

まだか、まだ奥深くへと行かねばならない。




ルシータの得意な武器は弓と短剣。

相性の悪いモンスターも、当然存在していた




「ちっ!弓が通らない!」



今敵対しているのは背にアダマンタイトの甲羅を載せた巨大な亀。


蒸し焼きにしてやろうと、魔法も使ったが火を通さない。

それどころか魔法を反射してくる始末。



ガァン!



亀が1歩歩くだけで地響きが起こる



キィン


短刀も弾かれた。


くそっ!ルシータは亀の背中に駆け上がり、思い切り踏み付ける。


ズンッ


お。効き目がある。


だが、バシィッと衝撃波に襲われて落下した。


強い。


亀も腹が減っているのか、ルシータを狙っている。

なかなか倒れないルシータにイライラしているのがよく分かる。


ガアァァアァ


やばいな、逃げるか?

そう思ったとき亀の足元に人影を見つける。


まさか!


亀の足のスタンプを掻い潜り、近寄る。


間違いない、人がいる!冒険者か!何処から迷い込んだ!

あの動かない転送陣が誤動作でもして飛ばされたか?



「おい!お前、危ないぞ!逃げろ!」


たった今まで、自分が逃げようとしていた事などすっかり忘れて叫ぶが、その冒険者は振り返りもせずに言った。




「ん?人がいるのかー?」




そう言いながら、手に持つ剣を、切り上げた









前回とは違い、ファンタジー成分マシマシになってます。


カンザキの出番あまり無かった、、、




ご覧頂きありがとうございます!

ご意見ご感想お待ちしております!


誤字脱字多量かと思いますので、ご指定頂きましたら修正に走り回るです!


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ