表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

NO.1 会議

つまらぬものですが、どうぞ。

NO.1 会議

「さて諸君、今回の目的はこのジョレーク5-2の交易ルートの構

築だ。」


そう言いながらチームリーダーはプロジェクターに示された恒星系

図を指し示す。ジョレーク5は惑星を6個持つ恒星のようだ。そし

て第2惑星のジョレーク5-2は衛星を2つ持っているようであ

る。


「ジョレーク5-2の文明レベルは大陸間航海レベル、魔術係数は

1,7だ。既に軌道上に交易基地が配備されているし、地上の商館

も建設済みだ。しかし、余計な混乱を生まぬように目だたない方法

で輸送しなければならない。」


魔術係数とはその世界がどれほど魔術に偏っているかを示す係数で

ある。(1,0が最小であるが、値だけでは魔術法則は判別出来な

い)1.7ならば科学が中心で、あまり魔術は信じられていないと

考えられる。


「今回の作戦では旧式のステルス巡洋艦を改修した輸送艦を使い物

資輸送を行う。我々の管轄は交易基地ー商館間だ。数日に一回輸送

を行う隠れながら行う簡単な任務だ。難しい事もない初めての外勤

だ、頑張れよ。」


「「「はい!」」」


そうしてジョレーク5-2第2輸送隊の日々が始まった。



我々第2輸送隊はジョレーク5-2に向け出発する。今いるベレー

クジャンクション1-6-2の長距離ゲートを通り、ジョレーク1

-5-4に行き、そこから短距離ゲートを通っていくのである。

ここベレークジャンクション1-6-2ゲート管制基地第一ドック

に停泊している輸送艦が第2輸送隊の船だ。砲塔や対宙機銃、ミサ

イルランチャーは取り外されており、残ってはいるのはCIWS4

機のみであり戦闘には心もとないが、自衛には十分だと思える。積

んだ貨物は8割ほどであり、食料品が中心であるのでもし遭難した

としても第2輸送隊9人は救援が来るまで食糧難にはならないだろ

う。


”08:00出航”


私は艦長をつとめるチームリーダーの言葉を思い出す。あと4時間

後だ。

航海士である私は、気象士と副航海士と共に航海日程の確認を行っ

ていた。

途中アステロイド宙域があるが、海賊がでる地域ではないので初め

ての外勤航海にはぴったりだ。艦長がここを選んだ理由もうかがえ

る。

そんなこんなしているうちに艦長が入ってくる。


「三人ともやってるな」


「あ、艦長。航海日程はこれでよろしいでしょうか?」


そう艦長に言いながら私は三人で徹夜で考えた日程表を見せる。

三人で航海途中でのアクシデントを考慮しながら考えた自信作だ。

艦長も少しばかり笑みを浮かべながらそれを眺めながら、初めてに

しては良くできてると言った。


「では、この日程表通りに行こう。その方が実践訓練になるはず

だ。」


勿論問題点もな、と言いながら艦長は日程表をテーブルに置き、で

は航海艦橋で待っている、と言い残して旧作戦会議室から出て行っ

た。

一拍置いてから私達はその問題点が何なのか考えながら出航時間を

待つことにした。


念の為の解説

CIWS

内部に独立した火器管制レーダーを搭載した自動機銃。

すでに退役したこの船には軍用レーダーが無いため、自衛用に取り付けたままになっている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ