表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ・[あたしの人生はまだまだこれからなんだから]

(木曜日)



家の近所は坂道が多い。


そのなかでもひときわ長く高い坂道があって、上に着くとさらに階段がある。


その階段を登ると、鉄棒と砂場とすべり台があるだけの公園にたどり着く。


そこがその坂道の頂上。


今私がいるところだ。


街の風景を見回せるこの場所は私のお気に入りの場所の一つ。


夕日のキレイなオレンジ色が街を包んでいる今日、今の私は、この夕日に負けないくらい清々しい気持ちで公園の入口で仁王立ちをしている。


すると、視界に見える最寄り駅から電車が走っていった。


私はポケットに入れたいたMDのイヤホンを付け、曲を仁王立ちのまま聞いた。


静かなギターの音。


これを聴くと勇気が湧いてくる。


それと同時に涙が出てくる。


さっき走っていった電車の方へ私は、息を思いっきり吸って、


「アンタなんかに元気づけられるなんてー!!あたしの人生はまだまだこれからなんだからー!!!」


と、叫んだ。


こうして、私の初恋は終わった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ