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彼が噂の情報部  作者: くるなし頼
第一章 『情報部』という存在
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教室の景色

起床時間の5時になる前に、携帯電話にメールが届いた。


眠気を抑えながらメールを見てみる。

差出人は、白池先輩だ。


「潜入捜査を今日決行…?」


思わず小声で読み上げてしまった。



何を考えているのだろうか、あの人は。


準備も何もしていないのに…。



しかし、白池先輩は潜入に関してはプロ並だ。ここは俺が口を出すべきでは無い。


そう自分に言い聞かせて、再び眠りにつく。




潜入捜査の事を頭に入れておきながら、いつも通り、朝一番に登校した。


数分経つと、教室にはちらほら生徒が現れだす。


その時、ひとりの男子生徒が教室のドアを開いた。


「おはよー」


元気に挨拶をして、開いたドアを閉める。


彼は『暮谷翔汰(くれたにしょうた)』。


俺のいるクラスの学級委員長を任されている、明るく騒がしいクラスの人気者。



彼の挨拶に、教室にいる全員が応える。

…いや、間違いがあった。



全員は応えていない。


俺自身は暮谷の挨拶を横目で見ただけで、持っている携帯電話の画面にすぐ顔を落とす。


その顔に感情など無い。



暮谷はそんな俺を気にとめることもなく、仲間の元に向かった。



これは珍しいことではない。


朝の時間、昼休み、授業の合間の休み、その全てを、俺はひとりで過ごす。



そう。情報部も、潜入捜査と同じくハイリスク・ハイリターンなのだ。


情報部は情報を集めるために、何をしているかよく分からない。


だから、


情報部と一緒にいると自分の情報が盗まれるかも。


情報部と一緒にいると自分も情報部だと間違えられるかも。


情報部と一緒にいると奏寺みたいに孤立するかも。



そういう不安が巻き起こり、いつしか誰とも話さなくなる。



あ、城戸がいたか。


戦闘部の城戸は、ハイペースなマイペース少女なので、このような事はあまり気にしないらしい。


クラスが違うので、放課後以外に会うことは滅多にないが。


ちなみに城戸とは、同じ中学校出身である。



暮谷が彼の友人と盛り上がってきたところで、授業開始のチャイムがなった。


しばらくすると、先生が現れ授業を始める。


この学校の1年生は、 この国の憲法や法律、外国との条約を叩き込まれる。

それ以外の授業は来年かららしい。


ちなみに俺は記憶力が良いため、こういった勉強は大得意である。



あっという間に放課後がきた。

あと5分で風紀委員の巡回が始まる。




急いで校舎から離れなくては。



白池先輩との待ち合わせ場所のコンビニに行く途中、新聞部から情報提供の依頼がきた。


新聞部はお得意様だ。


俺はダッシュで新聞部に向かった。


「奏寺!待ってた!」


がたいの良い3年生の男子生徒が、俺に向かって嬉しそうな顔をした。



今はこの新聞部の個人情報を頭に並べる流れだな。


だがしかし、さすがに今日は時間が無い。



新聞部に新聞のネタになりそうな情報を提供し、急いで先輩の所に向かう。

誤字の訂正をさせていただきました。

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