表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

朝に思う

作者: 水連 真澄

 冬の布団からは、得てして抜け出せないものである。

 何故ならそれは、無防備な自分を守ってくれる、唯一の鎧だからだ。

 冬の寒さは、とても服だけでは防ぎきれない。

 温かな、母親の腕に抱かれているような感覚を放棄する気にはなれない。

 襲い来る睡魔に惑わされ、また目を閉じようとした時だった。

 「いつまで寝てるの!いい加減起きないと遅刻するわよ!」

 …こちらの母は温かくない。

 仕方なく温かな母に別れを告げ、食卓に向かう。

 しかし本音を言うと、一番温かいのは母の作った朝食の味噌汁だと、自分は思う。


 さて、今日も温まりに行こうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 表現が的確で納得できる終わり方でした。 [一言] こっちも朝は寒いです。はい
[良い点] 一度落ちて、それでも母親に温もりを求める描写。 スッと胸を透く良い表現だと思います。 [一言] お礼がてら覗いてみたら素敵な表現だったので感想まで乗せてしまいました。 素敵な朝をありがと…
2011/12/17 18:15 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ