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GATE KEEPER  作者: ちゃすけ丸
第3章
67/76

(65)

(私も魔術師なのに…… 魔法さえつかえれば!!)



 アシュレーが責められるべきではないのだ。 強力と言われる魔力を持ちながら、何の役にも立たない自分こそが批難されるべきだろう。




(強い魔法が使えたら! でもあの時みたいに……)



 力が暴走したら?

 こんな殺戮者をアシュレーは、彼らはいったいどう思う?




(なんでこんなこと考えるの? 私はもう一人ぼっちのままで、誰も信じないつもりだったのに…… だから別に嫌われたって!)





 ディドが心の中で葛藤していると突然ミーチェが大きな声を上げた。




「わかった、やっと思い出した! この人たち狂戦士の魔法をかけられたんだわ! そうよ、絶対にそう!」



「狂戦士の魔法?」



 アシュレーは相手の剣を受け止めながら彼女に問いかける。




「そうよ間違いないわ。 狂ったように戦い続ける魔法よ。 でも変ね…… 危険過ぎて禁止されてたはずだけど。 第一、今使える人がいるなんて聞いたことないわ」



「彼らみたいな兵士には使えない?」



「使えない。 難易度が高すぎるし危険なの」



「ミーチェは?」



「いくら私でも無理」



「じゃあいったい誰だ? さっき言っていたティエルモン卿とかいう奴か?」




 考えている間にも兵士は絶えず攻撃を仕掛けてくる。

 アシュレーは忌々しそうに相手の剣を捌きミーチェに問いかけ続けた。




「まさか! ティエルモン様がそんなことするはずない!!! 馬鹿なこと言わないで!!」



「わかった。 なら、せめてこいつらの止め方を教えてくれ」



「あ、それは……」

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