表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GATE KEEPER  作者: ちゃすけ丸
第3章
66/76

(64)

「クソ! これじゃまるでバケモノだ!」



 大きく肩で息をしながら呼吸を整えるアシュレーは周囲を囲む兵たちに驚愕していた。



 何度も急所を突き、相手の意識を奪ったはずなのに、すぐにむくりと起き上がる。

 まるでゾンビのようだ。




 いったいどうなっているのか。




 ディドは今、かろうじてミーチェかリンツの防御魔法で守られている。 しかし、このまま戦い続ければ体力が尽きて先に倒れるのは間違いなく自分たちだ。




 アシュレーはこれまでにない焦燥感に襲われていた。




 一方、ミーチェとリンツの二人は互いに背を向け合い死角を作らないようにしながら兵たちと対峙している。



 二人も同様に不死身の相手に違和感を感じとっていた。




「私の魔法をまともに喰らって、立ち上がってくるなんてどういうこと!?」



「そもそも意識が直ぐに戻るなんてことがあってたまるかよ!」



「あっ! ……そういう人がいるってどっかで聞いたような。 ねぇ、リンツどう思う?」


「思い出してる余裕なんてない!!」



「もうっ! リンツ余裕なさすぎ〜」



「二人とも真剣に応戦して! これは遊びじゃないんだ。 気を抜いたら殺されるかもしれないんだぞ!」



「言われなくたって本気よ!」



「誰のせいでこうなったと思ってんだ! だったらアイツ、お前が守れよ! 僕は防御魔法も同時にかけてんだからな!」




 その言葉にディドはびくっと体を震わせた。

 守られた空間の中でただ怯え、見守ることしかできていない。

 何もできない自分が悔しかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ