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GATE KEEPER  作者: ちゃすけ丸
第3章
62/76

(60)

「アシュレー!?」



 何を言い出すのだ。

 ディドは必死で止めようとする。 が、そんな彼女を無視してアシュレーは続けた。




「悪いけど、二人は別のルートで逃げてくれないか?」



「どういうこと? あなたたち何かしたの?」



「別に何も。 たださ、俺達の問題にこれ以上巻き込むわけにいかないだろ?」



「なんだよそれ。 また勝手なこと言いやがって!」



「そうよ、それで納得できるとでも思ってるの? ここまで来て離れろなんて」





「……やっぱりダメ?」





 固唾を飲んで見守っていたディドはふとアシュレーと目が合い驚いた。



(悩んでるんだ…… 本当のことを話すか話さないかを)



 その視線を受け止めディドは無言で首を横に振る。




(王都の兵から逃げている、なんて絶対に言えない。 そんなこと言ったら、きっと兵に引き渡されるに決まってる)




 ディドの返事を受けて、意を決したアシュレーは鋭い視線で兵を見据えた。




「わかった。 それならミーチェ、リンツ、しばらく黙ってて欲しいんだけどいいかな?」



「何だよ、それ」



「おそらく彼らは声をかけてくるはずだ。 俺がテキトーに受け答えするから、君たちは何も口にしないでほしいんだ」



「つまり?」



「その場凌ぎ。 あくまで彼らの目的は俺達だ。 二人は何も知らない風を装っててくれ」



「理由は?」



「理由は…… 後で話すよ。 今は聞かないほうが都合がいい」

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