(59)
ミーチェの予想は正しかった。
進む先には草木がなく石畳が続く広場が見えてくる。
「参ったな、丸見えだ」
苦笑いを浮かべたアシュレーは急にディドを隠すように前に出た。
不思議に思った彼女が背中越しに覗くと、遠くに数人の兵が待ち伏せているのが見える。
「先回り…… じゃなさそうだな。 まだ仲間がいたのか」
頭を掻きながら悩むアシュレーの後ろでディドは無意識に一層フードを深くかぶった。
「いったいどこで気付かれたんだ?」
小さく呟いたアシュレーは今にも広場に踊り出そうな二人に声をかけた。
「二人とも待った!」
突然の停止号令にミーチェとリンツは見事に前につんのめる。
「今度はなに!? さっきから走れとか止まれとか、いくらアシュレーでも怒るわよ!!」
「ごめんごめん、でもアレ」
食って掛かったミーチェにアシュレーは前方を指差す。
「「え!? ……兵士?」」
二人の声が揃う。
「もう一回確認。 俺たち悪いことはしてないんだよな?」
「あたりまえでしょ!」
「……じゃあ、なんでかな?」
「わ、私が知るわけないでしょ! 今日は何も壊してないわよ!!」
「ハハ ……ごめん。 たぶん、奴らの目的は俺たちだ」
「「え?」」