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GATE KEEPER  作者: ちゃすけ丸
第2章
24/76

(22)

「たぶん、王宮の兵士たちだ。 皆、立派な白銀の鎧を着けてたし」


「なっ!? 白銀の鎧だと!?」


「どうかしたのか?」



「どうって………! お、お前、それ王女直属の衛兵だぞ!!! 精鋭部隊に追われてる奴匿うとか…… マジ何やってんだよ! 俺聞いてないぞ!!!」




「ジェイド、静かにしろよ、彼女起きちゃうだろ?」


「バカ! そんな呑気なこと言ってる場合じゃねぇよ! お前このままじゃ誘拐犯どころじゃ済まないんだぞ!?」



「そんなこと言ったって黙って見過ごせないだろう?」


「こういうときは黙って見過ごすんだよ! アシュレー、悪いことは言わない、このままずらかろう」





「それは無理だ。 途中で投げ出せない」



 ジェイドの必死の説得もむなしく、アシュレーはその案をはねのけた。



 ジェイドは心底泣きたい気持ちだった。

 晴れて王都の兵士となれたのに、これでは資格剥奪どころか首がとぶ。


 そして何より目の前の友人を、たった1人の見知らぬ少女のせいで失いたくはない。





「いつも飄々としているのにこんな時に真面目なこと言うなよ」



「悪い。 でも、彼女に真実を聞かないままはイヤなんだ」



「もっと駄目だ、お前人の話を聞いたら絶対に首を突っ込むだろ!」



「……確かに」


「だから今すぐ手を引くんだ!」



 ジェイドは強引にアシュレーの腕を取り立ち上がろうとしたが、僅かに早くアシュレーは自ら立ち上がると扉に耳を寄せた。



「何やってんだ!?」


「しっ! 静かに……」



 しばらく入り口前で耳を立てていた彼は、表情を引き締めると扉のノブに手をかけた。



「彼女、何か叫んでる。 ちょっと見てくるわ」


「おい、待てよ。 俺も行く」



「駄目だ。 お前のその格好だと、彼女また逃げ出すかも知れないだろう? ジェイドはここを見張っていてくれ。 誰か来ても入れないでくれよ」


「おい! アシュレー!」



 ジェイドが呼び止めるのも無視して、アシュレーは部屋の中に入っていった。






 中に入るとまず部屋を見渡し、窓を見た。


 侵入された形跡はない。




 安堵の息をつくとアシュレーは少女のベッドへと近づいた。



「眼が醒めたのか?」



 アシュレーが小さく声をかけるが彼女からの返事はない。


 ベッドの傍らまで近づいて顔を覗くと、彼女は額に汗を浮かべ険しい表情のまま眠っていた。

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