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静かな平和

「聞きたいことがあるんだけどさ、川内たちはいつ帰ってきてたんだ?」


「うーん…20分ぐらい前、かな」


「つまり、俺が山登ったり降りたりしてる間に帰ってたってことか」


「そうだね」


一旦ご飯の用意をする為にも建物の中に入ろうと言う話になり、ご飯を用意してから喋っているのだが


「うーん、つまり俺の勘違いのせいで入れ違いになったってこと?」


「それが…どうも、私と彼女たちの考え方の違いで戦いがグダグダしちゃったみたいなんだ。だから提督のせいじゃないってことだよ」


「いや、俺のせいだ。それは譲らんが…その考え方の違いってどんなのなんだ?」


「うーん、夜戦が好きか嫌いか、かなー」


なるほど。今回は夜戦に突入したもんな。そりゃそうですわ


「まぁ、それは今度演習に行って息を合わせる練習をしてみると良い。そうそう、結局三人は南西諸島沖警備は最後までできたんだったっけ?」


「うん。一応はね」


夕飯を早めに食べ終わった時雨と電が将棋を指しているのを見つめながら川内がそう呟く


一体将棋盤なんてどこから取り出したんだ…?


「…作戦のことばっかり話しすぎるとアレだよな。楽しくないよな」


「え?いや、そんなことは…」


「良いんだ良いんだ。よし、そしたら明日か明後日に演習して明々後日どこかへ一日旅をしに行こうか。勿論俺から金は出すから安心したまえ」


そっちの方が電と時雨も喜ぶだろう。やっぱり自由な時間を持つこと、自由に遊ぶ時間を設ける事って大事だよね


「というか、俺からのお土産。羊羹とカステラ」


「えっ!?良いの?ありがとー!時雨ー、電ー、提督がお土産持ってきてくれたよ!」


「今はお腹いっぱいなのです」

「僕も今はいいかな」


「ふーん、なら提督、一緒に食べようか」


「そだね」


…久々に食べる羊羹は甘いなぁ、運動後の甘味って、何で体にも、心にもこんなにも沁みるんだろう


…てか俺風呂入ってないじゃん


「…俺臭くなかった?ごめんね…」


「えぇ!?どうしたの!?」


「いや、俺まだ風呂入ってないから、汗臭いかもなあと思いまして…」


「何だ。そんなこと言ったら私たちも磯臭いでしょ」


「いやいや、そんな事はない」


「本当ー?」


いや本当に普通なんだけどな。普通…?


普通とは


「そうそう、うちにも重巡や戦艦、空母が居て欲しくてね。大型建造や資材の数を増やす為にも任務をしっかりこなそうと思ってさ」


「なるほどねー。悪くはないんじゃない?」


そうして時が過ぎていき…




「俺が後片付けしとくからもう風呂に入って寝ていいぞ」


「でも提督、お湯を張るのがまだなんじゃ…」


「フッフッフッ、俺を舐めるなよ?もうそういうのは用意したに決まってるだろ…お湯が熱かったら水入れてぬるくしていいからね。なんかごめん」


三人が風呂に行った後はただひたすら皿を洗い磨いて棚に直していく作業


何と言うか、心底平和を感じられてとても好きなんだよなぁ、皿洗いって


唯一キュッキュした音が鳴るのが難点だから、鳴ってほしくないんだよなぁ…


その日の夜、鎮守府には彼女達の楽しそうな笑い声とひたすら鳴り続けるキュッキュ音が残り続けた



追記 誤字が酷い

だから金剛さんにいつも怒られるんです

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