出撃よーい!
「暑かったねー、提督」
もう決めた、草むしりはもう二度と昼にやらないでやる
「死ぬ、本当に死ぬ…風呂に入ろうこんな汗だくな姿じゃ仕事もクソもない……あ、君たち先に入るかい?」
「えいいの?やったー!」
うんうん。遠慮しない姿勢が良いよ。俺にはどんな無茶も言ってくれ。
「もう湯は張ってあると思うから、行ってきな〜」
「…提督、一緒に入る?」
「大人をからかうのはやめたまえ…えそれ俺がもし入るって言っちゃったらどうするの?」
「うーん…入る?入らない…?わかんない」
「入らないに決まってるだろ!?ほら、からかうのはそれぐらいにしてくれ」
「はーい、それじゃいってきまーす」
うーん、昔からそうなんだが、何で俺は他人からこう、いじられやすいのだろうか?そんなに俺弱そう…?
「あー、あちい…冷房気持ちいい…おっ電に時雨、もう睡眠は大丈夫か?」
「はい!私は大丈夫なのです!」
「僕も大丈夫」
「よし。それじゃあ、俺が風呂から出たら出撃の用意をしようか。今日は無線越しに俺も一緒に作戦に参加するよ」
「本当ですか?やった!」
あんまり自分が介入しないとなると自分のいる意味がなくなるからね。それに、艦娘だけに戦わせるなんて俺の美学に反している。そう気付いたのだ
「提督、上がったよー」
「おお早いな、それじゃ、俺も浴びてくるわー」
さて、湯煎には朝入ったし汗かきまくったから髪と体だけ洗ってもう出るか。
「…んん?シャンプーどっちだ…?まぁこっちか………あっやべ…あああああっ目がっ…!」
俺の情けない声が浴室中にこだまする
…さすがに聞こえてないよな?大丈夫だよな?
「…シャワーがねえ!クソッこれが節水の弊害か!」
何とか苦戦してシャワーを見つけ出し、ノブを回してお湯を出す
「あぁぁああ…気持ちいい……やっぱ夏の運動のあとはシャワーだよなぁ…」
そのノリで全身も洗い。汗の匂いを完膚なきまでに叩き落とす
やっぱりいい匂いがするっていいよね…
「よし、体もある程度整ったし洗ったしもういいか!」
サッと体を拭きサッと着替えてサッと牛乳を飲みサッと…いや、ゆっくりとくつろぎながらアイスを食べて薄着のまま司令室へ行く
「上がったぞー。やっぱ部屋着って動きやすいんだな。うははは」
「遅かったねえ。私の方が数分早かったよ?」
「負けたかぁ…ちなみに俺は何分だったんだ?」
「10分10秒」
「じゃあ川内は?」
「6分8秒」
「俺ボロ負けじゃん。てかそうじゃなくて、今回は南西諸島沖警備だ。以前から言っている通り、自分は無線で君達の戦闘をサポートする形になると思う。だからよろしくな。時雨。川内。そして電」
「「「はい!」」」
「では本日の四時から出撃をする。まぁ1時間後だから、気を張らずリラックスをしてくれ。それと、電には本当に口うるさく言ってきたが、中破したらすぐに撤退だ。誰が中破しても、だ。辛かったら小破でも、なんなら無被弾でも良い。生きていればまた明日を生きていけるから。俺たちでの約束だ」
「へえー、提督って優しいんだね」
「まあな。それが俺の唯一の売りだよ」
「そうなのです。提督さんは優しいのです!」
「僕もそう思う」
そうか。俺はこんなにも慕われ始めたのか。
嬉しいなぁ…
「よし、お前ら、無理だけはするなよ?」
「提督は心配性なんだねえ?大丈夫。私がついている限り夜戦では絶対に負けないから!」
「そうか。ありがとう」
さて、今回は誰を旗艦にすべきだ…?
電は昨日の出撃でレベルが上がったって言ってたし、電は旗艦じゃなくても大丈夫だな
となると川内か時雨か。この二人なら基礎体力とかが艦種的にも高い川内をサポートに回して時雨を旗艦にするべきか…?
いやでも、あえてここで電のレベルを集中的にあげるという手も…いや、それは不平等とか言うやつだ
なら川内か?でも元からある程度強いしなぁ…
「…提督は今さっきから何を悩んでるんだろうね」
「そうですね…」
…波の音が聞こえる。まるで俺たちを呼んでいるかのようで……
あぁっ、ダメだ。決められない!
「お前らじゃんけんだ!うぉぉぉ―――
旗艦は川内になりました
え?平和すぎやしませんかって?こんなものです




