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隠し事.1

「て、提督、大丈夫?」


…いや、大丈夫じゃないかな…


「提督さんが…提督さんが…」

「反応していない…?」


…声が出てないのか。そうか、俺はもう手遅れなのか…


「ぁ…吐きそう……」


「わーーーー!海の方で吐いてきなよ!!何でわざわざ建物の中で吐こうとするの!?」


ごめん、川内。お前の言うとおりだ、でもな…


「…うっ、こんな豪雨の中無理言って出航してもらったんだ。生きて帰ってきただけ…マシ……」


「提督ーーー!」


「あ、雨止んできたのです」


「今だ!急げ提督!!」


「そ、そうだね、走んないと…あっやばい込み上げてきてる。鳩尾がすごいことに……あっ、お前ら向こうを向け!」


「えっ!?えぇ!?」

「はわわ…」

「二人とも向こうにUFOがいるよ!」


あっ、もうダメ―――――




…何とか間に合った


「…提督って、船酔いするのに提督になったんですね」


「ま、まぁ、君たちが俺の代わりに頑張ってくれるからな。掃除やら報告書記入やらは俺ができるだけやるさ。そして時雨。今さっきはファインプレーだったよ。見事だった」


「僕はやれるべきことをやっただけだよ」


かっこいい…憧れるよ。俺も冷静に状況を見て判断が下せるようになりたいなぁ…


「これからはこんな事が無いようにして欲しいなぁー、なんて」


…すみません。川内さん


「…はい、酔い止めを常備するなどして以後気をつけます」


「あっ。おかえり提督、それと電も」


「…あまりにも帰ってきた時の提督の顔色が悪すぎてまともにおかえりも言えてなかったよ。提督と電、おかえり」


「ただいま。川内、時雨」

「ただいまなのです」


「さて、今日は何する?雨が降ってたし、この島より向こうは曇ってるから多分遠出してもあまり景色を楽しめないと思う。それに、海上の雨の中で演習とか俺が絶対にやらせたく無いし…」


「んー…私は雨も嫌いじゃ無いけどなー」


…そうだよな。結局は危ないだとか、やらせたく無いってのは俺の独断、エゴであって彼女達の思いとは無関係だ。そうだよな……


「でも、私もさすがに疲れたのです…それに、作戦をやらない今、もう夕方なので今海に出るのは少し危ないかと…」


「僕も、その意見に賛成するよ」


「なーんだ、つまんないの」


…電と時雨の気遣いだろうか…?

いや、考えすぎか…?

まぁどちらにせよ、結局は今日は時に何もせずに終わるんだ。だから


「ありがとうな」


こんな身勝手な俺を信じて慕ってくれることに感謝をしないとな


「…さて、今日は特に何もしないから…今日の話でもするか?それとも今までの俺たちの振り返りでもするか?」


「そうだね…僕は今日の話を、少しだけ聞かせて欲しいかな」


「私も、気になる事があるからね」


「気になる事とは?」


「…電、隠し事してるでしょ」




短いですって?すみません…

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