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会議、人生

「…電?どうした?」


「…あっ、行きましょう!」


「…決めつけるようで悪いけどさ、嫌なら無理しないでも良いんだぞ?」


「…そ、そうは言ったって…」


言ったって…?


「もうフェリーの上なのです」


…?


何言ってるんだ?俺は今さっきまでトラック島で川内達と…


「…しまった。スケジュール通りに動くように体がプログラムされて…」


「提督さんは本当に一回休んだ方が良いのです」


「いーやそんな事はない。ただちょっと頭が仕事脳になってるだけで…」

「それが危ないのです!」


うーん、そこまで言って心配してくれるってことは、やっぱりそうなんだろうな


「そうか、俺もまだまだだなあ…」


「…?」


「いや、何でもない。つまり俺は自分の体を大事にしなさすぎるって事だろ?」


「そうなのです」


「それって、もしかしたら俺が小さい頃見た景色のせいかもね」


「…?今さっきからどうしたのですか?」


「いやいや、昔のことを思い出しただけでね、あっほら、あそこが本部だ。なんでうちの国は本部を本土に置かないんだろうなぁ?アホなのかな?」


「提督さんは口が悪い時があるのです…」


…!?そうか、俺もやっぱりまだまだ未熟なんだな…彼女達を傷付けるとか…


「えっ!?…ごめん。俺そんなに君たちに暴言を…」


「違うのです!!私たちじゃなくて、上司の方とか…」


「なるほど…確かにそれは電達に悪影響かもね…以後気をつけるよ。ごめん」


「ちょっとズレてますけど…まぁいいです」


…よし、あぁー、やっぱり陸地はいいなぁ


艦娘は毎日この荒れた海の上で戦ってくれているのか…


「電ちゃん、今度俺の事おんぶしながら出撃してよ」


「沈んじゃうから嫌なのです」


「そ、そうか…」


それは俺が乗ったことによって機動力が落ちて被弾するからだろうか…?それとも総重量が一気に上がるから…?どちらにせよ良い結果を招く事はできないらしい


15分ほど歩くと、もう既にそこは魔境の地


…と言っても、ただ上層部のやつらがいるだけなんだけどね


「…行くか」


「はい、」


…うーん、やっぱり嫌がってるかな?今さっきも頷く時に少し言葉が詰まってたし…


「おう、遅いな若造」


「大変お待たせしました。トラック島泊地提督の水無と秘書艦の電です」

「あっ…」


…ん?どうかしたのだろうか?


「そうかそうか、秘書艦ねぇ。君は艦娘に思い入れがありすぎるのかも知れんね。ちょっと電くん、こっちに来たまえ」


「…あの、私はっ」


「私はじゃないだろ。来なさい」

「うちの電が嫌がってるの見えないんですか?作戦や相手の考えはある程度見通せる癖してその顔についてる目は何の機能もしてないんですね」


「…チッ、早くしろ。会議を始めるぞ」


「了解」


…ひえええ怖いいいい

怖かったぁぁぁあ


電は怖がってないだろうか…?この場じゃ聞けないな…


「それで、今回の議題だが、艦娘の処置についてだ」


「処置、とは何でしょう?」


「まぁ、簡単に言うと艦娘が我々人間に反論してきたり攻撃をしてきた場合だ。我々としてはどこの港でも処置対象になった艦娘は解体処分にする方針を推し進めているが」


「…攻撃とは、どれぐらいの…?」


「まぁ、あえてアバウトに言うならばパンチだな。あとは蹴り」


うーん、蹴りか。蹴りか……蹴り?


…川内!?


…よし、バレないようにしよう


「なるほど。わかりました」


「良し。それじゃお前も賛成ということで…」

「良くないですよ?自分は反対です」


「ほう、理由を」


「まず前提として艦娘は人間です。人間である艦娘を解体だとは、人権が迫害されることになりますよ?」


「…100歩、いや千、一万歩譲って艦娘が人間なのは良い。艦娘の人権についてはね、憲法で定められていないのだよ。だから…」

「いや知らねえよ。定められてないって事は人権を適応させるかさせないかは個人の自由って事だよな?じゃあうちは適応させますよ。給料も全員に払いますし勿論人権で示された事は全部許します。上司には、そんな覚悟はありますか?ないならもうくだらないことするじゃねえよ」


「!?…貴様……良い、実験的にだが、許可してやる。ただし、お前はもっと建造をしろ。そして命の重み、人権の重みを知れ」


なんだ、そんな簡単な事でいいんだ


「了解。我が鎮守府の艦娘は、私が命に変えてでも生き残らせます!たとえ作戦を考えすぎて過労死しようとも」


「ふん、期待しておるぞ。新入り」




…死ぬ。あぁこれまずいやつだ死ぬ


「…提督さんって、水無っていう名前だったんですね…」

「いや、うーん…そうであってそうではない」


「…?」


「というか、今日の会議、俺と上司以外全員欠席だったな」


「そうですね…安心したのです」


「…?何でだい?」


「…私たち艦娘は、お互い対等な立場で、同じ人間として喋る事はまずありませんし、下手に出しゃばるとお仕置きを喰らうのです…」


「例えば?」


「…頬を叩かれたり…デコピンを何度も…」

「いやもういい。聞いた俺がアホだった」


そしたら…


俺の今後の夢は、みんなが楽しく暮らせる鎮守府かな!


夜中にコーラを飲むと吐き気がします


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