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第14話

「俺たちがまさかこんなにも早く核部へ入るとは思わなかったぜ」

「まぁ、緊急クエストだから他の冒険者たちも同じだろうがな」

 ブレウスたちはただならぬオーラを放ち続ける最奥の層、核部へと入り込んでいた。

 前衛には数々の成績を積み上げたAランクパーティーの者たちや先ほど一撃で魔動兵器を倒してしまったドリッドのいるSランクパーティーも出払っている。

「そろそろ魔動械が目撃された地点へとたどり着きます」

「」

「我らもそろそろ準備をするぞ」

「魔物を倒したくてうずうずしてるぜ!俺に早くやらせろー!」

「うっさいわねー!唾が服に付くじゃない!これ以上叫んだら獄炎の湯で炙るわよ!!」

「あまりケンカはしないでくれ···、これから強敵との戦いが迫っているんだ。できるだけ体力は温存していてほしい」

「あなたは気にしすぎなのよ!私たちSランク冒険者なのよ!余裕で勝てるに決まってるじゃない」

 片手剣の冒険者は不安げな様子でため息を吐くのだった。

 張りきる前衛冒険者たちは魔動械の下へたどり着く。

 魔動械から放たれるオーラは並みの冒険者を圧倒させるほどにおぞましいオーラを放ち、周囲の魔物を暴走化させている。

 通常のステータスよりも格段に能力が上がった魔物たちが魔動械を囲うように守っている。

「開戦の狼煙は俺が担当してやるぜ!!」

 いち早く飛び出した者は先ほど魔動兵器を一撃で倒したドリッドだった。

 飛び出したドリッドは先頭で守っていたヘドロスライム群を一瞬で一掃した。

 ヘドロスライムは一匹Bランクの魔物だが群として生息していることが多く、基本的にAランククエストとして貼られることが多い、しかも今回は魔動械の影響が加えられているため、Aランク以上の強さを持つことになる。だが、そのヘドロスライムを一撃で一掃してしまうとはそれほどにドリッドという者の強さを感じた。

 ドリッドの初撃に反応するように前衛の冒険者たちが足を動かし始めた。

 冒険者の集団出撃が行われ始めると次々と魔動械を囲う魔物たちを討伐していく。

「この調子で攻め込むぞ!!」

 エイドの掛け声は冒険者たちの士気をさらに上げていく。

 ブレウスたちも負けじと集団で一匹づつ倒していく。

「この調子だったらどうにか着いていけそうだな!皆、この調子で倒していこう!」

 ブレウスたちは気合いを再び入れ直し、ヘドロスライムたちに向かおうとした時だった。

━━━ボアァァー!!

「何だ、今の鳴き声?」


「おいおい、何だよこの化け物······」

 1人の冒険者が立ち尽くす。

「おい、気を取り戻せ!!押し潰されるぞ!!」

 立ち尽くしていた男はSランク冒険者の声に気づき、間一髪で頭上から下ろされた物体から逃れた。

 うつ伏せ状態となった男が立ち上がり、もといた場所を見るとそこにはどでかい足のような物体が直立していた。

「おい···、こんなに···デカイ生き物存在していいのか······?」

 そこには洞窟の天井に頭が付いてしまいそうなくらい大きい竜の姿があった。

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