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第13話

「大丈夫か!複数人で固まって処理するぞ!」

「おう!」

 魔動械の破壊クエストに参加していたみやたちは、只今魔物との戦闘を繰り広げていた。

 ブレウスたちと同ランク以下の冒険者たちは魔動械の性質によって強化された魔物を討伐する役割を全うしている。それとは逆にブレウスたちよりも高いランクの冒険者たちは魔動械を破壊するため、核部に着くまで体力を温存していた。

「皆!絶対に単独で相手をするんじゃないぞ!」

 守備役側の隊長らしき男が守備役の参加している冒険者の指揮をしきしている。

 名前はエイドというらしい。先ほどクエスト開始前の紹介で頼りがいのありそうな演説をしていたのが記憶に残っている。

 エイドの指揮によって必要最低限の体力で魔物を討伐していく。

「いや~、今日は頼もしい隊長もたくさんの冒険者もいるし、楽だな!」

「確かにスムーズに進んでいますね!」

 ブレウスとイリュースが歩き進みながら話していると、突撃隊の一部の冒険者が隊長に連絡をしにやってきた。

「隊長っ!!核部までの道に謎の魔動兵器が発見しました!既に戦闘中ですが、多大な被害を受けています!」

「その話、もっと詳しく聞かせてくれ!」

 突撃隊の冒険者によると魔動兵器率いる魔物たちが魔動械へ進む道を囲むように塞いでいるようで、魔動兵器を倒さない限り核部への侵入は出来そうにないらしい。

「ん~、ここでの上位ランクの出撃は惜しいが魔動兵器だ。本来なら魔動械を守る守護者として君臨するが、今回の魔動械はSSランクだ。通常通りとは行かないだろう。仕方ない!今すぐ上位ランク冒険者に守備役要請をしに行け!」

「はい!」

 突撃隊の冒険者は隊長の指示に従い、要請をするために冒険者と上位ランクの冒険者の集まっている場所に走り出していった。 

「皆、魔動兵器が発見された!俺らで魔物の軍勢を一掃するぞ!」

 隊長の掛け声と共に大勢の冒険者が勢い良く飛び出していく。

 魔動兵器の周辺にいる魔物たちを次々と倒していく冒険者たちだったが、魔動兵器の周りの遺体などを兵士として蘇らせる能力によって倒した敵が蘇ってしまい、なかなか魔動兵器の下へたどり着くことが出来ない。

「これはキリがねぇな···、どうにか魔動兵器の下へ行く方法はねぇのか?」

 ブレウスがそう考えていると背後からとてつもないスピードで敵を薙ぎ払い、魔動兵器のところへ向かっていく者が現れた。

「秘技!ブラックスイープ!」

 片手に持たれた曲槍で黒い刃を魔動兵器に向けて解き放った。黒い刃は魔動兵器の上半身を斬り込むように当たり、魔動兵器の身体を真っ二つにする。

「ちょいとした準備運動にはなったかな!」

 多くの冒険者たちが歓声を上げる。なぜならば、魔動兵器を一撃で仕留めた者はかの有名なSランク冒険者だけで形成された冒険者パーティー《餓狼の陽炎》のメンバー、獄槍のドリッドであったからだ。

「この討伐作戦に餓狼の陽炎メンバーが参加しているだと!?」

「餓狼の陽炎が入れば、SSランクだろうと楽勝じゃねぇか!!」

 冒険者たちの活気が一段と上がっていく。

「ありがとう、ドリッド!」

「礼には及ばないぜ!準備運動に丁度良かったしな!」

 ドリッドは魔動兵器を片付けると颯爽に魔動械の討伐隊の下へ戻っていった。

「すいません~遅れました。ドリッドさんこちらに来ましたか?魔動兵器が現れたことを話したらすぐに行ってしまって···」

「助かった、ありがとな!ドリッドさんが倒したお陰で死人は出なかった」

「ほぉ。良かったです···」

 こうして討伐軍は魔動械のある核部へと足を踏み入れるのであった。

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