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第10話

「危ない危ない!一瞬でも遅れてたら俺が死んでたわ」

「スマンって!次からは忘れないから」

 イリュースに誠心誠意謝るブレウスたちは、異常な中核部を離れて遠核部へと移動する。

「ここら辺なら丁度良い相手と戦えるかもな」

「でも、何でこんなに強い魔物たちが中核部まで降りてきたのかしら?」

「これも核部にSSランクの魔物が出てきたからか」

 ブレウスたちが入り口の方向へ歩いているとカッターラビットとホーンボアが洞窟の道角から現れた。

 ━━━キュルルルル!!

 魔物が鳴き始めるとともにみやたちに襲いかかってきた。

 襲いかかってくる魔物たちはどちらもEランク以下の魔物だが、格段に強さが上がっている。

 みやたちはカッターラビットやホーンボアの突進攻撃を避けて、空いた魔物の背後からイリュースの拳とエルサの攻撃魔法が炸裂する。

 カッターラビットとホーンボアはイリュースとエルサの攻撃を受けて気を失い、床に倒れこんだ。

「ここら辺のモンスターはあまり核部の魔物の影響を受けていないようだな」

「少し強くなっているけど、EがDランクになったくらいわね」

 こうしてみやたちは遠核部の最下層で魔物たちと戦うのであった······。


「今日はこれくらいで終わりにしとくか」

 ブレウスは剣を仕舞い、床に転がっている魔物の死骸から皮と角、魔石を取り出してアイテムバックに仕舞う。

 ブレウスたちは遺跡から出るための出口へと向かう。帰りは行きの道を通るのではなく、入り口まで移動できるワープゲートを使って入り口まで移動する。

「今日はどれくらい稼げたかしら」

「ブラッドリザード二匹にカッターラビットとホーンボア一匹ずつだから金貨八枚くらいかな」

 ブレウスたちが洞窟の入り口へ転送されてくると入り口付近で大きな騒ぎが起きていることに気づく。

 ブレウスは酒場でよく一緒に飲む冒険者の下へ行き、この騒動の経緯を聞いてきてくれた。

 ブレウスによると先に行った冒険者から新たな情報が入ったらしい。その内容は核部で魔動械が発現していたらしい。

「その魔動械っていうのはなんなんですか?」

 みやはブレウスたちに魔動械のことを聞くとブレウスが丁寧に教えてくれた。

「いまだかつてその魔動械の発現情報が全く不明で、唯一知られている情報は魔動械がある場所には魔王の手が加えられているということだけだ···」

 こんなにも渚のユナの世界観に激似しているのに、なぜ中身は全く違うんだろう。渚のユナに魔王なんていなかったぞ!

 その代わり、百獣の王がボスとしていたけど。

「その魔動械がこの遺跡にあるということは、ここも魔王の手が加えられているということ······?」

「そういうことだ···」

 魔動械が核部に発現したから魔物の強さが格段に変わっていたのか。

 ブレウスはこの騒ぎを見て話し出す。

「だが、こんなにいれば俺たちの出番は無さそうだな!」

「そうでごさるな!我も今回は休みたいでござる!」

「そうだ、今日はありがとな影継!」

「良いでござるよ!我も迷っていた中で助けられたわけでござるから」

 ブレウスたちはこのまま酒場へ行き、報酬を貰いに行こうとすると、遺跡の入り口にいた冒険者ギルドの受付嬢にみやたちは呼ばれるのであった。

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