プレゼントおじさんVになる
私は来栖 三太郎33歳の成功して使い切れない程のお金持ちになった独身の成金だ。
トゥウィッターのアカウント名は『プレゼントおじさん』として毎日現金をばらまいたりしながら寄付や見込みがなさそうでも自分が気に入った会社に投資を続けて莫大なリターンを得ている。
そんな私の願いはこの世界中の人々の記憶に残り続けることで死して尚語り継がれる歴史に残る男になることなのだがどうしてこうなったのか。
目の前にはパソコンディスプレイにはサンタの格好をしたおじさんが微笑みながらソリに乗って夜空を飛ぶアニメーションが流れている。
そしてその枠の端には視聴者数が映し出されているがその数字がおかしい。
10億だ。世界の人口の8分の1が視聴している。
アニメーションもそろそろ終わる頃になり、最後の確認をしておく。
『アジア全域準備完了』『北アメリカ準備完了』『南アメリカ準備完了』『中東全域準備完了』『ヨーロッパ全域準備完了』『アフリカ大陸全域準備完了』
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『世界規模準備完了作戦行動開始できます』『最終確認終了これより全世界でミッション・SSS定刻開始可能です』
了解、各員作戦行動開始は手はず通りにっと、送信。
この瞬間全世界に向けた壮大な作戦SSSこと三太郎サンタサービスが始まった。
「良い子の皆、お待たせして申し訳ない、不法侵入しない系サンタのサンタ老じゃ。」
この一言でコメント欄は加速する。
まってた!
今日が楽しみで夜しか寝れません!
これが四次元を凌駕した噂のV
さんたさーん!!
プレゼント楽しみです!
サンタは本当にいたんだ!
等々様々な言語でのコメントが流れるが全てに目を通すことは老眼のサンタには厳しい。
「ホッホッホ、慌てずとも皆のために準備はバッチグーじゃよ」
言い回しがおじさんだぁ
それって一世紀前のあの!
古のインターネット文化の復活か?!
陰陽師かな?
ニコニコ陰陽師?
いやそれはちがうっしょ?
いや、サンタ老なら分からないぞ!?
「さて、皆は今日、明日がなんの日かはもちろん知っているだろうが問題じゃ、正解者にはご褒美の飴をあげよう。」
クリスマスだ!
クリスマスっしょ?
クリスマス!!!!
戦争をしない日!
クリスマスイブですよ!
クリスマスプレゼントが貰える日!
サンタさんが来る日!
サンタさんが煙突から来日だよ!
このサンタは煙突から不法侵入しないからな!
戦争が終わった日!
家族が皆揃ってる日!
爆速で流れるコメントの流れを見ながらまぁ分かるよなと思いつつ正解を発表した。
「クリスマスイブとクリスマスが正解じゃ。それ以外のコメントで目についたのも間違いではないから飴をプレゼントしようかの。」
ふぅ、そろそろミッションが始まりコメント欄でもちらほらと結果が見られる。
「さて、私からのクリスマスプレゼントは届いたかな?いきなり現れて驚いただろうがこれはサンタによるサンタサービスの一つじゃ。これはクリスマスイブからクリスマスにかけて使えるサービスの一つで皆に夢と喜び、希望を与えるものじゃよ。」
やべぇ、いや、まじでやべえぞこれ!?
マジもんのサンタじゃん!?
ありがとう!サンタ老!
うれしいわ!
おいおい、不法侵入しない系サンタはプレゼントを不法侵入させるのかい?!
まじ?明日が超楽しみ!
おい!どんなトリック使ったんだ!
『作戦行動計画通り進行中です、日付が25日になった場所へ順次転送します。計画に支障無し、現在満足度は100%を越えています。』
一人内心ヨシヨシと思いながら配信を続けて様々なサンタサービスを繰り広げる。
後日
25日になった瞬間自分の望んだことのあるプレゼントが届き驚きと困惑が広がったがネット環境のある世界では様々な投稿がリフトオフ。
その原因と言うか理由が一人のVによる物だとして更に登録者が増えた。
登録者数57億人。後にも先にもこれ以上の登録者はサンタ老以外には現れず人々の記憶に焼き付き孫ひ孫へと語り継がれていった。
三太郎の夢は叶い世界の偉人第一位として殿堂入りを果たした。
世界は幸せに満ちて争いは少なくなって自分を磨くことと偽らないで堂々と生きることが尊いものだと考え始めるように変わった。
ちなみにサブ垢等を使ってたくさんのプレゼントを得ようとした傲慢な考えの持ち主はここでは語れないような罰を与えられた。
『三太郎、超時空連結機(私)の対価を頂きに参りました。』
「そうだね、君の永世マスターとしての登録を許可する。」
『畏まりました、DNA霊魂の登録を完了いたしました。これより当機、超時空連結機はマスターへとサービスを開始いたします。』
「これからも頼むよ、えーと何て呼べば良いかな?」
『それにつきましては名前を頂きたく思います。』
「そっか、それなら君の名前は今から━━━━だ。」
「ありがとうございます、当機は只今より━━━━と名乗らせていただきます。これからもよろしくお願いしますね、マスター。」
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