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転生前夜の出来事

恋愛ベタ陰キャ男の妄想話。

実際に人と付き合おうとすると、その人に時間をかけなければならなくなって面倒臭く感じる。

この人と話してる時間があったら、新しい本の一冊でも。あるいは小説を書けたのにと。


 特大のクラクションとブレーキ音が鳴り響く。

 トラックのライトが、激しく降る雨粒の一つ一つを照らしている。

 骨が砕ける衝撃の音。

 冷たい地面男が横たわる。

 聞こえるはずのない蝉の鳴く音が鳴り響いた。


 「 一番安いやつじゃん。これ苦手なんだよ鼻がキーンてなるから」

 

「人に奢らせておいてそれかよ。アイスなら何でも良いって言ってただろう。あ、ちょっと」


「もーらい」


「ああ、まだ少ししか食べてなかったのに」


「ほら、こっちあげるから」


「食べかけじゃん」


「だから、おあいこでしょ?」


「まあ、いいや。しかし熱いね。アスファルトに蜃気楼が立ち上っている」

 

「君がこんな暑い日にアウトドアなんて誘ったんだろう。女子高生の1日は高いぜ」

 

「よく言うよ。SNSではノリノリだったくせに。いやなに。今どきの女はメッセージを送るたびに誰にでも、スタンプとかをつけたり少し返信が遅れると不機嫌になる訳?饒舌だけど実は興味ありませんみたいな」

 

「今時、女だなんて蔑視的な呼び方流行らないよー」


「うわ出たよめんどくさい。『良く言うよ。SNSではノリノリだったくせに。いやなに。今時の、生物学的な知見によるとおそらくメスは、メッセージを送る度に誰にでも、スタンプとかをつけたり少し返信が遅れると不機嫌になる訳?饒舌だけど実は興味ありませんみたいな』」


「おっと、とっても丁寧な説明なのだけれど、もの凄い悪意を感じるよ」


「ふう。一緒に来てくれたのは嬉しかったけれど、本当に嫌だったなら気にしなくても良かったんだよ。俺1人で行っていただろうから」


「むう、いけずな。せっかくの休みを勉強だけっていうのはもったいない気がしてさ。君こそ勉強しなくていいの?テストが近いよ」

 

「良いんだよ。俺はお前と違って有名大学なんて入れねえから。才能がないの。勉強。というか試験で点数を取る才能が」


「高校から出たら私達も離れ離れか。寂しいなあ、悲しいなあ」

 

「何をノスタルジックに。別に会おうと思えば会えるだろ。偶然駅で会ったりとかさ」

 

「え、もしかして私と偶然じゃなきゃ会わないつもりなの」


「え?」


「え!?」


「だって。住まいだって変わるかもしれないし。大抵休みにはアルバイトがあったり。新しい友達がと遊んだりするものじゃないか。あるいは恋人が出来たりするかもしれない」


「それって、なんか寂しいな」


「人生は……なんて偶然の連続さ。自分の思い通りになることなんてほとんど存在しない。一見何かを選んでいるようでも。環境や他人によって選択を迫られている。自分ではどうしようもないたまたまが積み重なって、人は生きていくのさ」

 

「君の言うことはよくわからないけどさ。なんだか言い訳がましくて嫌いだね」

 

「他人のせいに出来ることは他人のせいにいておいた方が気が楽だろ。何でも自虐的になっていたら、皆目玉を湖に放り込んで首でも括ってしまうさ」

 

「君は神にでもなるつもりかい。ところで何で、人生はのところで言葉に詰まったの?」

 

「偶偶の連続ってなんか嫌だなって、たまたまたまたまみたいな」

 

「何それアホ臭い」

 

「うるさいな。なんかあるだろう。そういうの。語感が悪いというかなんていうかさ」

 

「世の中偶然じゃ片付かないことだってあるよ。だから努力したりするの」

 

「俺はお前のそういうところが嫌いだよ」

 

「そうだ、俺と付き合え」

 

「な、な、な、ななな。はあああああ。なに言ってるのいやうーんどういう流れ」

 

「いやなに。お前が振れば俺の意思に対して偶然拒絶したことになるだろう。脈絡もないから、振っても頷いても偶然だろう」

 

「自分のよく分からない理論をそれ、私が了承してたらどうするつもりだったの。今でも十分に気まずいけど」

 

「さあ」

 

「さあって。と、当然、断るけどね。君のような陰気臭い男はおゴメンだぜ。フンス、フンス」

 

「そんなに興奮するほど嫌だったの?フンスって。まったく、高学歴なサーファーでも捕まえてろよ。このインキャ女め」

 

「なんだって、オタク男が。そういえば君は私と同じぐらいオタク趣味なのに意外とアウトドア派だよね」

 

「まあね。君は出不精だけど。俺が誘わなきゃ夏休みに一度も外に出ないタイプだろう」

 

「失礼なやつだな。そのとおりだけど。そうだここで押し倒して唇でも奪って見せれば私と付き合えうかもしれないぜ。偶然は必然になるまで行動していないからなのさ」

 

「何に対抗意識だよ。陰キャじゃないですよって自己アピール。それともって自分で言っておいて恥じらうなよ。バカか?」

 

「だってええ。お前がこっちを見るから」

 

「何を訳の分からないことを。他人に指摘されて恥ずかしがるなら初めから言わなければ良いのに」


「キュウウウ」

 

「何その声。フハハはははっっはあ。俺はお前のそういうところは好きだぜ。フハハは」


「バカにするなよ」

 

「本当本当」

 

「もし君から告白してきたら。一旦了承するぐらいには好きだとも」

 

「うぐう。からかうな。そして立ち上がるな。自転車に乗るな。というか一旦てなんだよ」


「十分休憩しただろう。もう少しで目的地なんだ。日が暮れる前に景色を見ようじゃないか」


 だくだくとと血があふれ、暗闇に包まれる。

 

「付き合ってみても良かったかもな」


良いね。批判、感想お持ちしております。


 せっかく読んだなら、アカウント作ってブックマークしろよオラァン。


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