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あなたの声が聴きたい

作者: 小波

 



 一度も会ったことのない芸能人の死がこんなにきついなんて私はこの人が好きだったのだ。


娯楽というサービスを受け取るだけの関係性なのに情が通っている。みんな生きてる、人である以上仲間なんだなぁ。そっち側へ行かないでねって私も耐えているんだからずるいよと感情が引っ張られた人も身近にいた。



 テレビの中で活躍する人は不思議だ。何年も前に死んだはずなのに生き生きと俳優してる。再放送のドラマの中で声が生きている。この人が死んだかどうかわからなくなってしまうほどだ。私が死んでもこうはならない。一昔前、父が死んだ後写真は残されていたが声が残っていなかった。それは残念な思いだった。



 あなたは消えたりしないで欲しかった。いて欲しかった。私よりも若い。とても可愛そうにも思えた。

あの子は反対側への入り口が開いてしまったのだ。何かのはずみで。だって私だって試みたけどそう簡単ではなかったから傷ついた後も生き延びている。死ぬのなんて簡単ではないのにあなたは呼ばれてしまった。さみしいです。


いま私の左目からだけ涙が溢れている。


暖かなものに包まれたい。命、たましい、あの子も包まれますように。苦しかったね。さみしかったね。ありがとう。


またきっとあいましょう。

あなたのあたたかい愛。

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