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過去に戻れたと思ったら俺の身体じゃなかったんだか!?  作者: パリトン
1章

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18/26

紗奈ちゃんとおデート

結局、埋め合わせは同じコラボカフェに行く事になった。


前回の様なことがない様バイトの無いに集まる事になった。


「ごめん。おまたせ!」

彼女の姿を見た瞬間、俺は思わず驚いた。黒のワンピースが、彼女の白い肌を際立たせていた。


「おぉ」


俺は思わず声を漏らした。いつもはジーンズとTシャツのカジュアルな格好で、髪もポニーテールにしている彼女が、こんなにおしゃれに着飾っているなんて。


「ちょっと、じろじろ見んな!」


彼女は俺の前に立ち、顔を赤くして怒る。


「いや、何か新鮮だったもんでな。バイト時と雰囲気違うから」


「そういう、ひがしはあんま変わんない」


彼女は俺の服装を見て、つまらなそうに言う。


「え、一応一軍で来たのに」

一応、シャツはアイロンをかけて、ジャケットは新品だった。それに、スニーカーも磨いてきたんだぞ。


「一緒に服見てあげよっか?」

如月は、少し悪戯っぽく、優しく笑った。  


「機会があればお願いするよ」

まぁ、そんな機会は来ないだろうがお願いをしておいた。



今回は、俺と行くはずだった。少し外れた別店舗へ来た。ここなら、学校の友人とはあわなそうだな。


早速入店。カップル限定メニュー目当てか、男女のペアが多く見受けられる。


如月は、タブレットを取るなりパンケーキ、ケーキ、ドリンクと大量のスイーツを注文する。...そんなに食えるの?


「あれ?東くんじゃあ無いっすか?」


1人のスーツを着た男が話しかけて来る。

コイツには会いたく無かった。


「...高木か。なんか用か」


「別に無いっすよ。酷いなぁ。同期だったんですから〜」 


「高木さん。行きましょう。」


帽子にサングラス。マスクの完全防備の女の子が言う。

 

「へいへーい、また会いましょうねー」


そういうと高木たちは、去っていった。


「ひがし、今の人...誰?」


少し心配そうに如月が声を掛けてくれた。


「昔の同僚だ。...悪いちょっとトイレ」


少し気分が悪くなりトイレに向かう。


トイレへ向かう途中、ひとりの女性が段差に躓き、俺の胸に飛び込んで来た。


「大丈夫ですか?」


声を掛け、肩を持ち大勢を立て直そうする。


「ちょ、あれ!?」


俺の胸から全然離れない。もう一度試すが...もの凄い力で俺の胸に引っ付いている。


「おいおいおい」


そんな事を10秒程繰り返すと、女性がやっと離れた。


「すいません。」


とにっこりといい。そのまま去っていた。綺麗な人だった。けど、あの顔、見た事あるぞ。似ている。とても似ている。松田翔太の妹。松田ひなに...。


席に戻ると、すでに大量のスイーツが鎮座していた。

そのスイーツを如月は、激写している。


「あっ、ちょっと映らないで下さい。」


どうやら、邪魔らしい。俺椅子に座っただけなのに...。

 

また、おまけとして御目当てのポストカードやコースターも置いていた。内容はランダムなので、推しが当たらなければ再度頼む必要がある。


「当たったのか?」


「うん!、流石にこれだけ頼んだからね!」


スッと視線を戻すとショートケーキやチョコ、ドリンクなどの大量のスイーツがある。

こんなに食えるかなぁ、俺。


「ひがしは、甘いのダメなんだっけ?」


「あぁ」


「じゃあこれ」


目の前にチーズ系のクッキーやサブレ。ビターチョコの蒸しパンなど甘く無さそうなスイーツが置かれる。俺が甘いの苦手な事を知っていた様だ。...それ知ってて何でここ連れてきたん?


クッキーやパンケーキなどをつまんでいると御目当てのカップル限定スイーツのパフェが来る。


このパフェは、劇中ヒーローとヒロインが一緒に食べさせ合うものでそれが再現されている。このパフェを頼むと劇中の重要アイテムであるペアルックのストラップを貰うことができる。


にしても、パフェがデカい。


「これ、東堂と食べたんじゃ無かったのか?」


「友達もほしいって言ってたから、ついでにね」


ついでにこれ頼むのか。


それな事を話していると店員に話しかけられる。


「良かったら、写真お撮りしましょうか?」


「いや、だ、大丈夫です」


「せっかく、カップル出来たんですから記念に撮りましょうよ。」


サービスなのか、カップルを見るのが好きなのかニコニコしながら店員は言う。


結局カップルとして来ているので、断れず押し切られた。店員は、如月のスマホを借り、カメラを構える。


「折角なのであの名シーン撮りましょう!」


店員がそう促して来る。


「名シーン?」


「え、あ」


如月は、あわあわしながらパフェを掬い俺の顔の前にスプーンを寄せる。


「え?」


「アーンだよ!アーン!早くしてよ!カップルじゃ無いのバレちゃう!」


「そんな無理しなくて良いのに」


仕方なくパフェを口の中に入れる。

如月の方を見ると顔は、真っ赤。余程恥ずかしかったのだろう。


「はい!チーズ!...ばっちり再現出来てます!」


そういうと店員は、如月にスマホを返し、満足そうに帰っていった。



「恥ずかしかったなら、何でこのパフェ頼んだんだ」


「東堂先輩との時は、あんなの無かった!」


そう言いながら、バクバクとパフェを食べる。太りそー。


「あっそう言えばそのスプーン...」


そう言うと、如月はスプーンと動きを止めると更に顔が赤くなる。


「...もう!サイアク!」


そういうと顔を突っ伏してしまった。間接キス程度でそうなるとは、愛い奴め。


結局、如月も頑張ってスイーツを食べていたが、無理だったようで7割位は俺が食べた。


「もう、1年は甘いモン食べたく無い。」


「私も...」


如月も顔面真っ青で言う。


如月も動けなさそうなのでパッパと会計済ませてしまおうと財布を出す。すると如月がぐいっと俺の肩を掴む。


「...私が...全部...出す。」


そんな死にそうな顔で言われてもな。


「良いよ、今回は俺が出す」


「私が誘ったんだから私が出す...」


食い下がってきた。


「いや、殆ど俺が食べたからおれが出すって」


「私がグッズの為に頼んだんだから私が出す!」


トレイに如月がお金を乗せる。


「ふざけんな、俺が払うって言ってんだから歳下のお前は、黙って奢られてろ」


お金の上に更にお金を乗せる。大人のプライドとして、負ける訳にはいかなくなった。


「はぁ!?やだよ!私が無理矢理連れて来たんだから私が払う!」


如月が顔をずいッと寄せ、睨んでくる。


「お客様...それなら割り勘でお支払い頂ければ...」


終わらない論争に見兼ねた店員が割り勘を提案する。しかし、もう止まらない。


「俺が払います。」

「私が払います!」



結局、レジに列ができ始めていたので俺が払い会計を終えた。


如月がキッと俺を見てくる。


「何で、ひがしが全部払うんだ。いつもケチの癖に!」


「もう終わったんだから良いだろ。歳下の女の子に大金払わせる。男の身にもなってみろ」


「それは......ごめんね....ひがし甘いの嫌いなのに...」


しゅんと、如月は落ち込む。


「そんなに落ち込むなよ。そもそも、面白そうだから今日来たんだ。甘いの嫌いだけど、ここのは美味しかったし。また来たいくらいだ」


「本当!?よ、よかった...ちょっと無理やりだったし...」


「よかったよ、如月に言われなきゃ絶対行かなかったし」


「そっか!よし...ひがし、誕生日いつ!そこでお返しする」


「お返しとか良いって、もう終わったし」

拒否をするが如月の意気込みは絶えない。


「絶対お返しするから、黙ってもらえよ!」


帰り道は、ずっと口喧嘩が続いた。

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