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過去に戻れたと思ったら俺の身体じゃなかったんだか!?  作者: パリトン
1章

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如月さん

 如月優奈。くりくりとした大きな瞳に、艶のある黒髪。左右非対称のボブカットは、右の頬に軽く触れるように流れる。一部の層から人気のある彼女。俺たちと同じ班と一緒になる時点で少し変だと思っていたが...


「松田くん!え...っと一目惚れで...その好きです!付き合って下さい!」


 そう言う事だったとは...

 まさかの如月からの告白。

 三間と付き合っているの知らないのか。


「ごめん。好きな人がいるんだ。だから...」

「そっか。わかった!」


食い気味に返事が来る。


 良かった...。彼女も良い気はしないだろうがもう少し待ってくれ。


 しかし、ホッとしたのも束の間如月の雰囲気が変わる。


「そうだ。質問良いかな?」


何か企んでいる様な圧を感じる。


「なんだ?」


「なんで今日、三間さんと一緒にいたの?こんな、ストラップなんて付けちゃってさ」


 ふわふわした高い声から突然高圧的な低い声に変わる。

 恐れていた事態が起きてしまった。

 松田の身体を使っている時点で経過しなければいけなかった。


「何で三間さんと付き合ってるって嘘つくの?」


「え?どう言う事だ」


「だって、昨日言ってたよね付き合ってないって。昨日と言っている事全然違くない?」


 昨日?...まさか本物の松田と話したのか?

 そうだ、入れ替わった松田は三間とカップルを演じている事を知らない。そこで、漏れたのか。


 三間には、申し訳ないが話す。如月が勇気を出して告白してきたんだ。


「説明足りなくて悪かった。本当は付き合ってなくて...」


「君...誰?私1年生の頃から松田君を見てきたんだけど。君が松田君じゃない位分かるよ」


「そこまでお見通しって事かよ」


 今まで起こった事を話す。変に隠して疑いをかけられるよりは良いだろう。


「あはは、本当に松田君じゃないの?君?カマかけただけだったけど本当なんだ!?」


「はぁ!?カマかけただけ?」


「あはは、本当に入れ替わりが起こってるなんて普通思わないっての。でも、確実に振られる雰囲気がした。だから悪あがきしたってだけ。印象に残りそうだし」


「お前、ぶっ飛んでるな」


「でも、他の子も感じてると思うよ。東が松田君じゃ無いって。でも確信が持てないだけ。こんな事起きてるなんて思わないもの」


 如月がクスクスと笑う。


「て言うか信じるのな」


「信じるも何も、嘘つく必要ある?それとも言いふらして欲しい?」


 妖艶な笑みを浮かべてこちらを見る。


「ちょっおいやめろ!」


「でしょ?録音もしてるし、信じてあげた方がお得でしょ?」


「と言うことは、何か要求があるって事だな


「正解!東の癖にわかってるじゃない」


「俺歳上なんだけど...」


「要求は、簡単。松田君と付き合える様に手伝って欲しい。簡単でしょ?」


「具体的には?」


「三間さんと別れて私と付き合って?」


「何でだ。俺は松田じゃ無いんだぞ」


「鈍いね東。君が松田くんの身体で付き合ってもう、別れられない様にしてしまえばいい」


「それは...」


「録音だけじゃ弱いか...。それなら...」


 彼女は、俺の袖を引っ張り倒れ込む。その状態は、俺が覆い被さる形になっていた。


 --パシャリ


 スマートフォンカメラのシャッター音が聞こえる。


「これをばら撒いて、松田君を孤立させれば。悪い虫はつかないよね?」


「ちょっと待て、松田が戻って来てからでも良いじゃねぇか」


「それっていつ?1日後?1週間後?1年後?それとも...10年後?入れ替わるタイミング分からないって言ってたよね?私そんなに待てないよ」


「いや...」


「それに、三間さんとか白坂さん。あと、義妹もいるんだっけ?夏休み前は、仲良さそうには見えなかったのに。悪い虫つき過ぎだよ」


 流石にこの写真をばら撒かれるのは不味い。致し方無い。


「...わかった。具体的には、何すれば良いんだ。


「とりあえず、三間さんと今日中に別れて?」


「待ってくれ。あいつなりに頑張って立てた作戦なんだ。あいつの告白が終わるまで待ってくれないか?」


「ダメ」


 ニコニコしながら、画面を見せつけてくる。

 完全な主従関係が出来上がってしまった様だった。



 ◇


「三間悪い。お前とのカップル関係解消させてくれ。勿論、かかった代金等は修学旅行から帰ったら弁償する」


「な、なんで?私変な事した?」


「いや、違う。同じクラスの如月と付き合う事になったんだ」


「そっ...そっか。おめでとう...」


 少し、悲しそうに言う。てっきり、怒られると思ったが違った。


「だが、全力でサポートはする。何かあったら言ってくれ」


「じゃあさ、翔太は如月さんのどこが良かった?」


「え?俺?俺の聞いても参考にならないだろ。趣味一緒とは限らんし」


 無理やり付き合わされているので、どこが良いとか無い。


「参考程度に!サポートはするって言ったじゃん!」


「えーーあーー、優しいところ?」


「...それ本当に好きなの?」


 じっと此方を疑う深く見てくる。


「まぁ、照れ隠しって事だ」



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