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過去に戻れたと思ったら俺の身体じゃなかったんだか!?  作者: パリトン
1章

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12/26

班行動

「ったく、折角の修学旅行なのに寝坊なんて困るぜ」


「...」


 こいつ、修学旅行だりぃとか言ってた癖に声色はウキウキである。

 まぁ、俺なので分かっていたことだがうざいな。


 現在、金閣寺にいる。夢である事は分かっているので、魔法みたいに一瞬で着替えて移動出来るかなとか思ったが、そんな事は無いらしい。


「うわ、ほんとに金ピカだぁ」


と、同じ班の如月さんが言う。

 如月さんは、初めて見たのだろう。いいリアクションだ。


「みんなで写真撮ろ?」


 如月はみんなを誘い、班メンバーで写真を撮る。


 写真を撮り終わった後、袖をくいっと引っ張られる。


「やっほ。約束。写真撮ろ」


「なんだ、白坂か。いいぞ」


 そう言えば写真を撮るなんて約束してたな。また、後ろを見ると大林と河北らがゾロゾロと来ていた。


 白坂は、スマートフォンをインカメにして向ける。そして、俺の腕をぐいっと引っ張りガチ恋距離まで急接近する。


 やばい、めちゃくちゃいい匂いする。


 パシャリ


「ありがとー、後で送るね」


「了解」


 平穏を装っているが好きになってしまう所だった。

 俺が松田だったから我慢出来るけど、東のだったら我慢出来なかっただろう。


「松田行くぞ」


 嫉妬の目を向けながら、東が急かしてきた。

 しょうがないだろ、約束したんだから。


「東くんも一緒に撮る?」


「え?いや俺は...」


 まさかの提案にキョドる()


「いいじゃん撮ろうよ!」


「まぁ、じゃあ」


「じゃあ、松田君写真よろしく!」


 今回は、俺に手渡さ白坂と東が横に並ぶ。

 しかし、俺の時と比べてなんか距離ない?


「もうちょい寄れるか?」


 俺がそう提案するが、さっきの距離までには至らなかった。

 東も美少女を隣にしキョドりまくっている。


 パシャリ


「ありがとー、写真は後で送るね!」


 白坂は、そう言って元のグループに合流した。

 あれ!何か俺の時と距離無かった?そんな親密じゃ無かったから?どうしてだい?


 東の方を見るとポーッと白坂の方を見ている。これは、我慢出来ていない様だ。


 これが松田と俺の差...。何故夢の中でも、こんな思いをしなければいけないのか...。


 松田と俺の格の違いを思い知らされ、写真撮らなきゃ良かったと心底で思った。


 ◇


 金閣寺をひと通り見を終わったので近くの売店でソフトクリームを購入し休憩していると、再度大林チームと合流する。


「あ松田、ソフトクリーム食べてんのか。俺も買お」


「え?康太も、ソフトクリームたべるの?じゃあ、半分こしようよ」


「はぁ?やだよ。一個食べたい」


「いいじゃん」


 なんか、大林と河北がまた、俺の目の前でいちゃつきながらソフトクリームを買いに行った。


 それをボーっと見ながらソフトクリームを食べていると、白坂が横に来た。


「美味しそうなの食べてるじゃん」


「あぁ、売店に売ってるぞ」


「一口ちょうだい」


「いや、食べかけ何だが?」


「この歳で、そんなの気にするの?」


 煽ってきやがった。このヤロー舐めやがって。


「いいよ、食べな」


「ありがと」


 そう言うとパクリとソフトクリームを一口食べる。

 そのソフトクリームを食べる時も顔は近づけてくるし、髪を掛ける仕草も食べた後に唇をペロっと舐める仕草もして来て、なんか...もう...ネ...。


 そのまま食べないと意識してるみたいに思われそうたので間髪入れず俺も食べる。


「あ、間接キス」


 そうまじまじと俺の顔を見ながら、ニヤリと笑って来た。

 何だこいつ、俺の事好きなのか?いやこれは好きだろ!


 ...でも、それは俺の事じゃ無くて松田の事なんだよなぁ。さっきの写真で松田との格の違いを見せつけられた事を思い出してしまった。最悪だぜ。


「揶揄うだけなら帰れや」


「あはは、やっぱり松田面白い。いつもの松田で良かった」


「どう言う事だ?」


「なんか、昨日いつもと雰囲気違ったから、だよね東くん」


 そう、白坂が言うと近くの東がこちらに寄ってきた。


「お、し、白坂の言う通り雰囲気違かったし、色んなもん忘れてるし」


「そうだよ、心配したんだよ。修学旅行初日になんかあったんじゃないかって」


「それは、悪かった。本当に妹を看病してただけなんだ。それ以外何も無い」


「それなら良かったんだけどさ」


 やはり、昨日の松田は不審に思われてしまっていた様だ。

 どうする....いっそ俺と松田が入れ替わっている事を喋ってしまった方がいいんじゃないか?

 しかし、物語というのはこういうの隠していた方が面白いので言わないことにした。


「松田くん、東くんそろそろ行くよ」


 如月から声が掛かる。


 結局、この場では結論は出せなかった。

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